地域で活躍する人材育成講座
私の“おもい”を発信したい
~子育て・暮らし・働き方など~

開催日
7月17日、8月21日、10月9日、11月13日いずれも土曜日
開催場所
三重県男女共同参画センター 「フレンテみえ」 3階セミナー室C 他
講師
小川 真知子さん (西宮市男女共同参画センター ウェーブ専門職員)、安藤 明夫さん (中日新聞生活部次長)

 みなさんの地域へ男女共同参画のメッセージはどのように届いているのでしょうか? 今回の講座では情報発信の専門家から女性も男性も元気に暮らせるまちづくりを目指し、地域へ必要とされる、知ってほしい情報を届ける企画を考えました。
 伝えたいテーマを絞り込み、地域を越えたグループが3つできました。7~11月の間、全6回で取組を進め、講座最終日となった「男女共同参画フォーラム」では各グループの取組を発表するワークショップを行いました。

講座の様子1
講座の様子2

 第1回は公開講演会として実施しました。小川真知子さん(西宮市男女共同参画センター「ウェーブ」専門職員)を講師に「地域へ発信するために、まずは情報を読み解く力をつけよう」とに「男女共同参画時代の男と女 CMを見ながら考える」をテーマに、男女共同参画の視点を学びました。普段何気なく得ているメディアからの情報が『男女共同参画めがね』で見てみると気づく事実がいっぱい。小川さんから教えていただく情報に触発されて、受講生みなさんは熱心にワークに取り組んでいました。
 第2回からは「伝えたいおもいは何か」、日ごろの生活から気づいた課題を出し合い、男女共同参画の視点で見てみると、「何がゴールなのか」「誰に伝えたいのか」「どうすれば伝わるのか」を考えてテーマを絞り込んでいきました。「子育て」「働き方」「男性への情報発信」のグループに分かれてどのような情報発信をすることが効果的なのか、またそれぞれが伝えたいと思っていることは本当にニーズに沿っているのか、調査するために住んでいる地域や身の回りの人たちにアンケートを行うなどのフィールドワークを行いました。
 そして、中日新聞の編集委員の安藤明夫さんを講師に迎え、プロから直接「ミッションに即した表現のしかた」について学ぶ機会をもちました。
 講座最終日11月13日(土)の「男女共同参画フォーラム~みえの男女(ひと)2010~」ワークショップにおいて、グループワークで練ったプランを発表し、今後の展開について紹介しました。

企画内容を発信!

講座の様子3

 本当に必要とされている子育て支援は何か、また必要としている人に情報を届けることを目指して調査している「子育て」グループ。人生のあらゆる段階でさまざまな選択肢があるとゲームを通して伝えることを目指す「働き方」グループ。イベント企画から家庭で男女共同参画の話題につなげようと考えている「男性への情報発信」グループ。3つの企画が発表され、地域で活躍する方や参加者と情報交換されました。
 受講生のメンバーは発表のときは緊張した面持ちでしたが、経験に基づいた意見や参考情報が会場から寄せられることで次第に和やかに話し合っていました。また、ワークショップでは伊勢市、鳥羽市、志摩市で市民と行政が協働で取り組んでいる「男女共同参画のまちづくり」プランの事例紹介をいただきました。
 講師の小川さんは「地域に根ざした取組こそこれからの男女共同参画社会の実現に求められること。“おもい”をともにする仲間を増やし、活動を続けて欲しい。企画実現の報告を楽しみにしています」と締めくくりました。

プラン実現に向けて

 今回の講座は終了しましたが、グループはフレンテみえ登録団体として活動を継続し、プランの実現に向けて取組を続けています。フレンテみえでのイベントやホームページなどで今後の展開を紹介できる機会を設けていきますのでどうぞご期待ください!

小川 真知子 さん

小川さん

西宮市男女共同参画センター「ウェーブ」専門職員

大阪市立大学、帝塚山大学非常勤講師(ジェンダー論担当)。
日本女性学研究会会員、コマーシャルの中の男女役割を問い直す会世話人としても活動。
メディアリテラシーを使って「あたり前を疑う視点」を知ってもらうことに奔走中!

安藤 明夫 さん

安藤さん

中日新聞 編集局 編集委員

中日新聞社入社後、四日市支局、社会部などを経て、30代後半からは主に生活部で医療、福祉などの分野を担当。社外活動として、子どもの虐待防止ネットワークあいち理事、あいち未来塾運営委員などを務める。