平成24年度 自分で決める!私の人生女性のための離婚講座
フレンテみえ相談室には離婚についての相談が多く寄せられています。
「子どものために離婚はしない方がいいのかしら?」といった、親としての不安や「夫と別れたらどうやって生活していこう」という経済的な自立が離婚を考える上で大きな課題となります。また、「調停って何?」「養育費はどれくらいもらえるの?」など法律の知識も必要になります。
そこで今回、フレンテでは初めて離婚に関連した様々な疑問をテーマにした3回の講座を開催しました。定員を超えるお申し込みをいただき、様々な状況でありながら、同じ悩みを持つ女性がたくさんいることを改めて認識しました。
講座では、各講師から、女性の立場に立ったアドバイスをいただきました。会場からは質問がたくさん出て、毎回時間が足りなくなるほどでした。
第1回「離婚をすると子どもがかわいそう?」~ひとり親家庭で育った子どもの気持ち~
NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ・関西会員で、社団法人子ども情報研究センター、大阪府こども家庭サポーターでも活躍されている大森順子さんから、お話をうかがいました。
ひとり親家庭で育つとはどういうことか、子どもたちは何に傷ついているか、別居親(父親)に対してどう思っているかなど子どもの気持ちや、子育て、シングルマザーとしての生き方について語ってもらいました。
ご自身の体験を交えたパワーあふれるお話に、講座終了時には参加者の表情も明るくなっていました。
第2回「経済的にやっていけるか不安…」~離婚後の生活設計と福祉の支援~
三重県母子福祉センター就業相談員から、離婚後に受けられる福祉の支援や各種手当ての支給要件・申請方法、相談窓口について説明していただきました。
その後、キャリアカウンセラーでファイナンシャルプランナーの講師から、現在の収支を見直し、今後の生活をプランニングすることについてお話いただきました。
女性にとって経済的な不安は大きく、たくさんの質問が出ました。子どもに経済的な状況を伝える大切さについて質問があり、それぞれの立場からアドバイスをもらいました。
第3回「離婚には手順があるの?」~離婚にまつわる法律~
離婚問題について経験が豊富な女性の弁護士から、よく聞かれる親権、養育費、面接交渉、財産分与、慰謝料や調停等について、質疑応答を交えながら分かりやすく教えていただきました。
法律の知識があるとないとでは、離婚の際に大きな違いが出てきます。後悔しないためにも、法律をしっかり知った上で、十分考えることが必要です。
次々に手があがり、時間内には全ての質問を受けられないほどでした。フレンテみえの「女性のための法律相談」もぜひご利用ください。
講座終了後は、修了生によるグループも立ち上がり、月に1度それぞれの悩みを出し合うなど、話し合いの機会を持っています。
- 子どもの気持ちが分からなくて不安でしたが、話を聞いて少し肩の荷がおりました。
- 離婚後の生活が全然見えていなかったので、現実的なことが分かってよかった。
- 講座に参加して、同じ悩みを持っている人がたくさんいるんだと思うと勇気が出てきました。