平成24年度 女性のためのからだラボ
10月の乳がん予防啓発月間に合わせ、女性のこころとからだの健康を考える講座を開催しました。
オープニングトーク


ウィメンズセンター大阪の高見陽子さんより「わたしのからだはわたしのもの~一生付き合うからだの大事なお話」という題でお話いただきました。
「医療の利用者も、普段の自分のからだのことを知っていないと、婦人科の医師とも対等な立場で話ができません。医師に質問もできず、手術されていたかもしれないんですよ」と自らの衝撃的な体験もまじえて語ってくれた高見先生。
「女性が性や自身のからだについて知ることは、恥ずかしいことではなくて、女性が主体的に生きるには必要なことです。【リプロダクティブ・ヘルス・ライツ】(性や生殖に関する決定をする権利)、つまり女性がいつ何人子どもを出産するのか、それとも出産を選ばないかは他人に強要されることではなく、自ら自由に選んでよい権利、ということを女性皆がもっと意識して生きることが大切です」と伝えていただきました。
高見先生の「人は誰でも自分の人生を生きる権利がある」という言葉、心に響いた方も多かったのではないでしょうか。
竹田寛先生による乳がんに関する講演

三重県内の乳がん検診受診率を上げるために各地で啓発を行っている竹田先生よりご講演いただきました。具体的な写真やデータを使っての講演で皆さん熱心に聴いていただけました。「乳がんは症状の出現する前に見つけることが大切」で、乳がん検診を定期的に受診することが重要です。講演ではエコー検診は40歳以下の若年者に、マンモグラフィ検診は40歳以上の女性に適した検査であること、さらに2年に1回程度の間隔で定期的に受診すべきことなどのお話がありました。
講演後の質疑応答は質問者が多く、参加者の乳がんに対する関心の高さがみられました。
参加者のほとんどが「女性」であることで、安心して質問できたのかもしれません。
各ブースのレポート
当日は各種ブースがあり、皆様楽しんで参加していただけました。
ここでは各ブースの様子をご紹介。
布ナプキンづくり体験
(講師:布おむつサークル「WRAPS」)




リラックスケアブース
(講師:三重県立看護大学助産学生)
1.セルフケアのための“ツボ”レクチャー


2.フットケア

看護大学の助産学生さんとお話しながら、フットケア中。皆さん、リラックスされて気持ちよさそうでした。
個別相談ブース
(講師:三重県立看護大学 二村先生)

仕切られたブースで安心して相談できるようにしています。ハンドマッサージ付で、リラックスしながら相談中。
語り合いの場(in中会議室)
(講師:三重県立看護大学 永見先生)

皆さんにこやか。
普段とはまた違った雰囲気でからだやこころのことを素直に語り合えたようです。
ヨガブース
(講師:湯谷 純子さん)


ヨガ終了後、参加者の方が穏やかな表情をされていたのが印象的でした。担当者も参加してみたかったです(特に仰向けになって天井を見上げているあたり。リラックスした表情で眺めていて気持ち良さそうでした)。
マンモグラフィ検診
(協力:公益財団法人三重県健康管理事業センター)

当日は、マンモグラフィ検診車で対象者に無料の検診を行いました。
ピンクリボンストラップ作り
(講師:株式会社パソナ・四日市 安保さん)


その他

三重県立図書館による図書紹介ブースもありました☆
女性の病気に関する本など興味深い本を自由に見ていただきました。


当日は交流・休憩スペース(お茶、お菓子付き)も設置して、話しやすく良かったという意見をいただきました。他のブースに参加された方が、この交流スペースで、他の方に「あのブースが良かったよ」と宣伝してくれることもあったようです。
- 具体的な病気について分かってよかった。次回は子宮ガンなど他の病気についても知りたい。
- 高見先生のお話を聞いて、自分の生き方を改めて考えてみようと思った。 乳がんの検診のことを家族に伝えようと思います。
- 女性のためのブースが色々あって何回でも行ってほしい。
- 参加者同士の意見交流などあると良い。