平成24年度 女性のための自己尊重トレーニング

開催日
平成24年5月16日、30日、6月13日、20日、27日 (全5回)いずれも水曜日
開催場所
三重県男女共同参画センター 「フレンテみえ」  2階 セミナー室A
講師
具 ゆりさん (ウィメンズカウンセリング名古屋YWCA フェミニストカウンセラー)

  この講座は 「女性のための 自己主張トレーニング」とともに、毎年人気の講座です。今年は、初めてフレンテみえを利用するという方が多数いました。

 この講座がきっかけとなって、ますます社会参画されることを願っています。
講座では、講師の具ゆりさんが自己尊重について分かりやすく説明した後、受講生一人ひとりが自分自身についてじっくり考え、2・3人のグループで話しあいました。自分を見つめ、様々な人と出会える機会となったようです。

 全5回の連続講座でしたが、みなさん最終回まで意欲的に参加し、大変好評のうちに終了しました。

  自己尊重トレーニングは、普段自分のことよりも家族や周りの人を優先し、自分のことはつい後回しになりがちな女性たちが、自分を大切にし自分を信頼する力を育てることを目的とした講座です。

学んだこと

  女性は、「妻だから嫁だから母親だからこうあるべき」「女だからこうあるべき」という旧来からの固定的性別役割分担意識による社会からの圧力(外的抑圧)を受けることが多くあります。また、その社会の中で育つことにより自分でも「そうあらねばならない」という「とらわれ」(内的抑圧)を持ってしまいがちです。そして、そう出来ない自分を責めてしまい、自己尊重感が持てなくなります。

 また、女性が持ちやすい思考パターンとして①他者優先(自分を犠牲にする・後回しにする・ないがしろにする)②過剰責任(断れない、頼めない、人の面倒を見すぎる、おせっかい)③完璧主義(「〜であるべき」にとらわれる、自分にOKが出せない)などがあります。これらの思考パターンを持っていることで、自分自身を苦しめていることがよくあります。

 思考パターンや長所短所などありのままの自分自身を知り、他者との違いも含めて自分を認めていくことで、自分を尊重できるようになります。
そこで、講座を通して毎回受講生は、自分を知るためのさまざまなワークに取り組みました。自分自身を見つめ、グループで自分自身について話し、他の人の話を聞く中で、人と共通すること、違うことなどに気づいていきました。

 少人数でのグループでの話し合いで表情も和らぎ話しも弾んでいました。

 講座終了後、自分自身について安心して語り合えるような場所が持てるようにと、有志のグループ「紫陽花(あじさい)」が発足しました。メンバーたちはフレンテみえで、自分を見つめるためにさまざまなテーマで語り合いを続けています。

講座風景

参加者の声

  • 自分自身を大切にすること、ありのままの自分を見つめることができました。具さんのお話は、大変わかりやすく元気づけられました。
  • 自分を知る手がかりになりました。また、いろんな方とペアになり話すことができより充実できました。
  • 「そのままでいいんだよ」と毎回勇気づけられている感じがして、とても安心できる場になりました。
  • このようなテーマに興味のある方々と共に学ぶ、過ごす時間にも癒されるのだろうと思います。