平成25年度 地域リーダー養成講座
「そうぶんが避難所に!? ~いますぐ考えておきたい災害対策~」

開催日
8月10日(土曜日)、11日(日曜日)、24日(土曜日)、9月7日(土曜日)
開催場所
三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」
講師・講座監修
浅野 幸子さん、福田 紀子さん(東日本大震災女性支援ネットワーク)

津市指定の避難所でもある三重県総合文化センターを題材に、誰もが安心・安全な「男女共同参画の視点での避難所運営」について考える連続講座を開催しました。(全4回)

 初回はまず「避難所運営体験」を実施。体験は大地震発生直後を想定し、参加者は避難者としてセンターを訪れたという設定のもと、自主運営組織として総務班、食糧物資班、救護班など8つの班に分かれて様々な活動を行いました。
 レイアウトを協議して段ボールを敷いたり非常食を調理し配給したり、また女性や障がい者への配慮に関する事例を協議したりと様々な課題がありましたが、参加者それぞれ初対面の方どうしでチームをつくり、課題について考え行動していく様子は実際の被災時をイメージさせられ、大変貴重な体験となりました。
 まとめの講義を挟んで、午後は全員で「避難所運営ゲームHUG」を体験しました。三重県防災対策部の小宮貞則さん、南隆男さんの進行で、様々な境遇の避難者を短時間でスムーズに避難所へ収容するシミュレーションを行いました。

避難所体験1
避難所体験2
避難所体験3
避難所体験4
避難所体験5
避難所体験6

 2回目からは「地域に活かす避難所ルール」を考える講義とワークを重ねました。
 センターを避難所として利用する場合の施設使用方法を各チームで考え発表したり、全国各地の資料から参考にすべきところを採り出しながら避難所運営マニュアルを組み立てたりというワークを中心に、避難所運営マニュアルの意義や要援護者支援、多様性配慮、地域の防災資源などを学びながら、施設利用方法(ハード)と運営体制(ソフト)の両面から理想的な避難所の姿についてディスカッションを交えて考えていきました。

 今後、参加者の皆さんがそれぞれの地域で男女共同参画の視点をもって日ごろから活躍され、防災の面でも、男女はもちろん多様な方たちとともに避難所運営マニュアルを作成したりそれを元に訓練したりと、地域防災活動をさらに活性化していただきたいと思います。

 フレンテみえではこの後、この講座で得た情報やご意見、アイディアを基に、三重県総合文化センターの「被災時対応モデル(仮)」を作成し、公開する予定です。


2014年3月、三重県総合文化センターをモデルとして、
「男女共同参画の視点からの災害発生時における施設職員対応モデルおよび施設避難所活用モデル」を作成しました。

また、災害発生時に施設職員として必要な視点や、災害発生時から避難所開設までの初動体制・職員の動きをチェックリストとしてまとめています。

各施設、自治会、自主防災組織での活動の参考にご活用ください。

こちらのサイトからダウンロード出来ます(外部リンク)外部リンク

参加者の声

  • 理論+実践が有益だった。
  • ワークが短時間で残念だったが日ごろの準備の大事さがよく解かった。
  • 災害発生後にどうしていくのかを具体的にイメージできたこと。現状における課題を見出せたこと。なによりも防災に対する意識が高まったことがとてもよかったです。今後、この研修で学んだことを地域や勤務先で発信していきたいと思います。
  • 避難所運営する場合、地域での女性リーダー育成が必要だと思った。
  • 一連の講座がどれも重要なものであって短時間で取り組んでできることではないがとにかくやった、やりきったことも大事であった。避難所運営がいかに大変で日頃から準備して訓練しておくことが大事だと心から思います。
  • 県内の各地区から参加して頂いていること、女性の参加が多いことが非常によかったと思います。
  • マニュアルを作成することの難しさを改めて考えさせられました。まだまだ各自治体への働きが少ないこと、隣の自治会との連携が大切だと改めて実感できました。今回、教えて頂いたことをいろいろな人に伝えて一人でも防災に興味をもってもらえるような活動をしたいです。こんな機会をつくって頂きありがとうございました。
  • みんなで決めるのは難しい!!全部勉強になりました。来てよかったです。