プレリュード事業 吉田恵里香講演会 「わたし」と「だれか」の物語 ~透明化される存在をエンタメで描く~
2025年10月13日(月曜・祝日)、三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」にて、第1回プレリュード事業を開催しました。 今回の講師には、2024年4月から9月にかけて放送されたNHK連続テレビ小説『虎に翼』の脚本を担当された脚本家・小説家の吉田恵里香さんをお迎えしました。 吉田さんは、エンターテインメントの世界において、「生きづらさ」や「見過ごされがちな存在」に光を当てる作品を数多く手がけています。人々の抱える悩みや葛藤に丁寧に寄り添い、そこに物語としての希望や強さを織り交ぜながら、多くの視聴者の共感を呼ぶ作品を世に送り出してきました。 当日は、フリーアナウンサーの山上和美さんのナビゲートのもと、これまでの作品に込めた思いや、脚本家としての視点、創作に向き合う姿勢について、じっくりとお話を伺いました
また、事前に参加者の皆さまから寄せられた質問にもお答えいただきました。脚本や作品づくりに関する裏話から、「生き方」や「人との向き合い方」に関する深い問いかけまで、多岐にわたる質問に対し、吉田さんは丁寧に言葉を選びながら、ご自身の考えや体験を交えて真摯に語ってくださいました。今回の講演会は、吉田さんが普段の創作活動で大切にしている価値観や、作品の裏側にある思いに直接触れることができる貴重な機会となりました。 ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
- はっきりした口調で自分の考えを話されてわかりやすかったです。生きやすい社会になるように、自分の気持ち・考え方を考えてみる機会になりました。ありがとうございました。
- 自分の中に潜む無意識の差別や偏見について、じっくりと考えてみたい、向き合いたいと思いました。
- 歯切れの良い語り口で、心地よく聞かせてもらいました。今後どんなドラマが生まれるか楽しみです。
- 自然体でいて素敵な気づきをいただける講演で大変勉強になりました。
- 吉田さんの考えに共感できる部分がとても多くて何度もうなずきながら聞いていました。
- 比べて劣っているとか、負の感情を抱くのは人間だけだという吉田さんのように、他人軸ではなく、自分軸で評価するべきと思いました。差別してしまうことはあるけど、なるべくしないように心がけることが大事。その自覚が大切だと、改めて思いました。
- エンタメで作れる世の中の「はて?」という事柄がたくさんあるんだなと思いました。たくさんの気づきがある講演会をありがとうございました。差別や偏見が、私の中にも、世の中のすぐそばにも、常にあると感じるこおは、必要な気付きかもしれないと思いました。
- 男女共同参画の社会というけれど、女性の社会進出や家事と仕事の両立については議論されても、男性の家事育児と仕事の両立については進まないことがずっと疑問でした、今日の講演会の中で、吉田さんがはっきりおっしゃっていて、すごく心がすっきりしました。

