令和5年度パートナーとの関係で悩んでいる女性のためのグループ

開催日
2023年9月14日(木曜日)~2024年3月14日(木曜日)
開催場所
三重県総合文化センター内

夫や交際相手のふるまいに悩んでいる女性を対象とした学びと語り合いのためのグループを7回にわたって開催しました。

募集チラシに書いてあるように、「DVってほどじゃないんだけど、モラハラっぽくて…」と前置きしながらフレンテの相談電話にかけてくる方が多くいらっしゃいます。そして、「これをモラハラと思う私がおかしいのか」「私にも悪いところがあるから相手を怒らせてしまう」というように語られます。しかしモラハラというのは精神的DVに当たるものであり、DVの責任は受ける側ではなく、ふるう側にあります。

このグループでは自分と相手の間に何が起きているのかに気づくために学び、同じ気持ちを抱える者同士で語り合い共感し合いながら、DVによって奪われていた力を取り戻すことをめざしました。そして参加者それぞれが自分にできることを一緒に考えてきました。

秘密を守り安心安全な場となるように、本名ではなくニックネームで呼び合いました。まず初めにリラクゼーションのための呼吸やボディスキャンなどを行ってから学びや語り合いをしていきました。今年度のテーマは「DVの基礎知識」「DV・トラウマを理解する」「口論する時の加害者の4つの特徴」「身体的暴力・性暴力/パートナーと離れる難しさ」「DVを正当化する俗説をあばく」「パートナーシップ/傷つきとグリーフ」「アサーティブネス」でした。現実と向き合うことで辛さを感じる部分もあったと思いますが、知識を得ることが参加者の力になっていく様子が感じられました。自分一人ではなく仲間がいることが勇気に繋がっていく感覚も持ってもらえました。また、セルフケアにつながるアートワークに取り組む回もあり、少人数でのグループなので和気あいあいと楽しむこともできました。

参加者の声

  • いろいろな経験の方の話を聞いて、DVやモラハラを客観的に改めて見ることができた。自分一人で考えていると1人自分の中でマイナス思考に陥るだけになってしまうけれども、自分自身の受けていたことについても、別のとらえ方ができるようになりました。
  • とても安心して参加できる場なので、本当に有り難いです。理論も学ぶことで冷静に客観視もできます。なかなか日常生活では冷静になれないので良かったです。
  • なかなか共通の話題で吐き出す機会がないので、他の方の意見を聞くことで自分の考えの裏付け力になります。勇気づけられます。モラハラ、DV、自分の状況を冷静に見つめ、帰宅後も考える課題をいただいています。
  • これまでくすぶっていたもやもやが消えていく感じがしました。ありがとうございました。
  • 参加者各々が様々に抱えている事を知る事ができ、私一人が我慢している必要がない事、抗っても良い事なのだというようなものさしを得られ、考え方も思い切って変えたり行動に移したりする事ができたと思います。
  • アサーティブネスのお話、とても有意義で勉強になりました。