パートナーとの関係で悩んでいる女性のためのグループ

夫や交際相手からのDVを受け悩んでいる方を対象とし、今年度は学んで語り合うグループを12回に渡って開催しました。
殴る蹴るはもちろんのこと、精神的な苦痛を与えることもDVの一つです。しかし精神的DVはわかりにくい形で行われることも多く、被害者は自分の被害を認めることをためらいがちです。他人にはなおさら理解してもらいにくいので、誰かに相談しても「あなたにも問題がある」と言われたり、「私が悪かったのではないか」と悩み、自分を責めたりして孤立感を深めていくことに繋がっています。
このグループでは、DVについて知識を身につけること、安心できる場所で自分の気持ちを語り合い、奪われた力を取り戻して行くことをめざしました。毎回ボディスキャンの瞑想も取り入れ、ご自宅などでのセルフケアとしても活用していただけるように考えました。学びのテーマは「DV・トラウマの理解」をはじめとして「境界線」「子どもとDV」「夫としての未熟度チェック」などを取りあげ、資料をもとにワークに取り組み、自分の価値観や現状について考えていきました。最終回の3月は「自尊心」について学び、参加者それぞれの方が手放したいものについてご自身で表明していただく「卒業証書」のワークに取り組んでいただきました。継続して参加することで、共感しあえる仲間と語り合い、孤立感をやわらげることができます。そのなかで自分はDVをふるわれていいような人間ではないのだと少しずつ確信を深めていかれたようでした。
- 講座を積み重ねて受けることができ、私の力になり、光になりました。モラハラについて考え、言葉にし、知識として学べた経験は大きかった。
- ここで勉強させてもらったことは私の心の財産です。多くの人に知ってもらえたらと思います。
- 体験談を話すとドキドキしたり声がれが出ましたが、周りの方から共感して頷いてもらえたので話せて良かったです。
- 自分の置かれている状況を客観視し、体系化できました。話を聞いてもらうことによって、自分の心持も変わりました。1年間継続して参加できたことが力になりました。