母娘関係に悩む女性のためのグループ

開催日
2021年9月29日(水曜日)~2022年1月26日(水曜日)
開催場所
オンライン

母親に対し複雑な思いを抱えている女性同士で語り合うグループをオンラインで実施しました。

世間では母親は子ども(娘)に対し愛情を注ぐ存在とされているのに、なぜ自分の母親はそうではないのかと悩み、かといって母親を憎みきることも難しい、そんな母親との関係が現在の自分の生きづらさに影響していると考える方たちに、これまで他人には話せなかった胸の内を語り合っていただきました。同じ悩みを持つ娘同士という立場だからこそ安心して話し合うことができ、そして理解し合い、共感し合うことができました。

回を重ねるごとに、みなさんの共通点が浮かび上がってきました。母親から「あなたのため」と言われて努力してきたのは実は母親自身のためだったのではないかということ、「あなたのせいで」と言われ、苦労している母親を助けようと頑張ってきたのは親子の立場が逆転してケア役割をさせられていたのだということ、たくさんの重荷を背負わされ、うまくいかない自分を責め、罪悪感を持ってきたが、そもそもできないことを母親から求められていたのではないかということ等です。なぜ母親たちは娘たちにそんな仕打ちをしてきたのだろうという疑問についても話題になりました。実は母親自身もDVや虐待の被害者で、自分が親や夫に求めて得られなかったものを娘に求めていたのではないか、という気づきがあった方たちもいらっしゃいました。

参加者それぞれが、そんな母親とは違う自分自身の生き方を確立しようとし、辛くても自分自身に向き合おうとしていらっしゃいました。全5回の終了後も、自主グループとして継続していくことが決まりました。

講座の様子
ぜんまいの女の子のイラスト

参加者の声

  • このような当事者会を長い間探してきましたが、なかなか身近になく、今回は貴重な機会となりました。今まで行き場のなかった気持ちを安心して話せたこと、また、同じ悩みを持つ方々と気持ちを共感し合えたことが何よりの救いになりました。
  • 長年の孤独から解放されました。自責の念も軽くなりました。終わるのが寂しいです。
  • 同じ気持ちを共有している方のお話を聞くという、貴重な機会でした。自分の中で気づきなど、様々なものが浮かんできたので、今後に活かしていきたいと思います。対面でないのは残念でしたが、オンラインで都合がつきやすく、かえって便利な面もありました。