フォーカスみえ
境界線を越えて スポーツが教えてくれる未来へのヒント

開催日
2021年5月9日(日曜日)
開催場所
三重県文化会館 1階  レセプションルーム

 

東京オリンピック・パラリンピック、そして三重県ではとこわか国体・大会の開催が予定されている今年、日本初の女性スポーツキャスターである宮嶋泰子さんの講演会を開催しました。新型コロナウィルスの感染状況をふまえ、宮嶋さんはオンライン出演、参加者の皆さんには会場とオンラインを選んで参加いただきました。

前半は女性とスポーツの歴史を中心にお話しいただきました。女性はスポーツやオリンピックへの参加が認められていませんでしたが、少しずつ扉を開けていくことで新しいスポーツの価値が創られたそうです。

また、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長が、現役アスリートであった25歳ごろ「そろそろ辞めたら」と肩をたたかれたというエピソードをふまえ、日本で女性アスリートが抱える問題は、社会で女性が直面している問題と同じであり、少しずつアスリートはもちろん審判や監督も女性が活躍し、スポーツの中でも男女協働が進んできているとお話しいただきました。

後半は宗教や難民、そして障がいと困難な状況に立ち向かう人々とスポーツについてフォーカスされました。どの状況下でもスポーツが人生を切り開く武器となり、古い価値観を変えていく必要性を語っていただきました。

またこれからの未来へのヒントとして、日本にある体育会的な気質や無意識の女性蔑視、差別などから脱却することの必要性や、スポーツから「LGBTQ」といった新しい価値観と向き合うこと、そして時代とともにスポーツも新たな価値を生み出しながら変わっていくのだとお話しいただきました。

参加者の声

  • 今も世界の中で、女性が差別されている現状に衝撃を受けました。スポーツがあらゆる分断や偏見の壁を乗り越えていく原動力になるということが良くわかりました。最後に言われていた「無意識の差別がないかどうか!自分の心を覗いてみよう!」の言葉をいつも意識して生活したいと思います。
  • リモート出演でもかなり満足でした。宮嶋先生のお話がわかりやすくよかったです。
  • わかりやすくスポーツの歴史等講義され、非常に参考になりました。ありがとうございました。
  • スポーツを通して人権問題を学ぶことができました。
  • 宮嶋さんのスポーツ、特に障がい者への取組がよく伝わってきた。人見絹枝さんの功績初めて知りました。良かったです。