イベントレポート

毎年ご好評いただいている講座です。コロナ感染拡大防止のため、令和2年度は初めてzoomを使用してのオンライン開催となりました。基本的にはご自宅からご参加いただき、フレンテ会場にて参加の方もソーシャルディスタンスに留意しながらご受講いただきました。パソコンを通してでしたが、対面での講座に近い形で行えるよう、講師も参加者もお互いの表情を確認しながら進めていきました。

第1回目では、『私たちが自分を好きと感じるのが難しいのはなぜか』について講義を受けました。私たちは、世の中から押し付けられたジェンダー規範や成果主義、同質主義などを自分の中に取り込んでいき、ありのままの自分ではいけないのだと思いこまされ、その結果として自己尊重感が低下していくという仕組みについて学びました。そこで、ありのままの自分自身を知るためのワークや、いつのまにか取り込んでしまった思い込みや考え方のクセに気づくワークなどに取り組みました。

少人数のグループに分かれてお互いに感じていることをシェアしたり、お互いを褒め合ったりするワークにも挑戦しました。オンライン上での話し合いは最初のうちはぎこちなさもありましたが、回を重ねるごとに活発に意見交換ができるようになりました。最終回では、「私たちには、尊敬をもって扱われる権利があります」「私たちには、周囲の人間から良く見られているかどうかを気にしないで人と接する権利があります」などの『私たちの12の権利』について学びました。自分を好きになるということは、今とは別の何かすばらしい自分になることではなく、見失っている自分らしさを取り戻し、大事に育てていくことだという気づきがありました。

直接対面しての開催はできませんでしたが、オンラインというツールを使うことで新しい人との出会いがあり、自分の気持ちについて話し合う時間を持つことができました。それはコロナ禍で人との接触が制限されている中だからこそ、貴重なリフレッシュの機会となったのではないでしょうか。最終回の3月31日は、皆さんから「名残惜しい」という声が聞かれました。