平成25年度 女性のための自己尊重トレーニング

開催日
5月11日、18日、6月1日、15日、22日(全5回・いずれも土曜日)
開催場所
三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」
講師
具 ゆりさん (ウィメンズカウンセリング名古屋YWCA フェミニストカウンセラー)

 フレンテみえ相談室へは、多くの女性から生きにくさや人間関係についての悩みが多く寄せられます。 

 このような女性たちの声を受け止め、フレンテみえでは自分を見つめ、ありのままの自分を認めることができるように毎年講座を行っています。

 その講座の一つが自己尊重トレーニングです。
 この講座は、普段自分のことよりも家族や周りの人を優先し、自分のことはつい後回しになりがちな女性たちが、自分を信頼する力を育てることを目的に実施しています。毎年人気の講座で、今年も県内各地から定員を超える多数の申込みをいただきました。

 講座では、講師の具ゆりさんからのお話やグループワークを通して、参加者自身が丁寧に自分自身と向き合い、好評のうちに全5回が終了しました。

自分を大切にすること=自分らしく生きること

 固定的性別役割分担意識がまだまだ根強い社会では、女性は「妻だから、母親だから、女性だから・・・」とつい自分の感情や欲求は後回しになり、他の人を優先させてしまうという状況になることが多くあります。
 その結果、“わたし”自身の感情を置き去りにしがちになるのです。

 まずは、そのような現状分析を踏まえ、さまざまなワークを通して、普段は抑えつけたり見過ごしたりしがちな自分自身の感情に目を向け、ありのままの“わたし”を見つめなおす作業を積み重ねました。

講座風景の写真

 また、“自己尊重を妨げる心のクセ”についても学びました。「自信がない」、「人と比較する」、「頼めない」、「断れない」など、自分の中の「不合理な思い込み」や「とらわれ」といった心のクセを点検。不要な“とらわれ”から自由になることの大切さを多くの参加者が感じられたようです。
講座では、毎回グループでの語り合いも行いました。自分の話をしっかり聞いてもらうことの心地よさや、自分と異なる感じ方に気付き、また「人と違ってもいい」というように、実感された方も多くいらっしゃったようです。

講座終了後には、受講生の有志で「ひまわり」という団体が発足。定期的にフレンテに集まり、“わたし”を基点に様々なテーマで語り合い(CR)を続けていきます。

参加者の声

  • 自分のことを好きになるきっかけをつかんだ気がします。
  • 今回の講座を通し、他の方と話をしたりして自分が外的抑圧をそのまま受け取って、自分自身を攻撃していたんだと気付けました。
  • 生きづらいと考える女性が多いことにびっくりしました。
  • あらためて自分らしく私の人生を楽しく生きていこうと前向きな気持ちになりパワーをたくさんもらうことができました。