子どもの問題、親の問題?

開催日
2019年12月5日(木曜日)
開催場所
三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」
講師
加藤 伊都子さん(フェミニストカウンセリング堺 フェミニストカウンセラー)

女性支援や相談業務に携わっている方ばかりでなく、テーマに関心のある方にも広く呼びかけた今年度のフェミニストカウンセリング講座。定員を大きく超えるお申し込みがあり、この問題に対するニーズの高さが感じられました。

「子どもにとっての最大の幸福は、何の心配もなく親を捨て、自分の人生に向かえること。自己犠牲ばかりしていると不満を抱えてグチが出る。もしくは恩に着せようとしてしまう。親は自分が死ぬときに子どもに恨み言を言わずに済むように、自分の人生を大切に生きることです」と講師は言います。

「子どもの心配ばかりして楽しくなさそうな親の姿を見せるより、楽しそうな親の姿を見せた方が、子どもは大人になることに希望が持てる。それには親が幸せになること」

「親は、自分の幸せは自分で考える。子ども中心で生きているとそれが分からなくなる。今分からないでいるならば、自分は何が食べたいのか、何がしたいのかを試行錯誤し、日々トレーニングする。すると子どもの試行錯誤も許せるようになる」という親の心の持ち方や子どもへの向きあい方についての話の他、

・子どもの成長に応じて親は手を引く。いつ離れたらいいかは子どもが知っている

・子どもの対人関係を邪魔しない。いろんな人と付き合わせ、多様な世界を経験させる

・ゲームやアルバイト、買い物などは、親が一方的に禁止するのではなく、子どもと話し合って決める

など、たくさんの具体的なアドバイスもいただきました。参加者の皆さんからは時折笑い声があがり、楽しくてあっという間だと感じられる講座でした。

FC講座1

参加者の声

  • 実母・私・実娘…コミュニケーションの取り方がよく理解できた。質問とアドバイスが自分に近いことばかりでとても参考になりました。自分はどうしたいか、どうありたいか、改めて考えていくことができました
  • ものすごく心に響いた内容でした。全てを受け入れてしまうのではなく、自分のできる範囲で、肩の力を抜いてやっていこうと思えました
  • 多くの人が色々なしばりから解放されたと思います
  • 支援者としても圧倒的な世間の価値観に負けずにやっていきたいと思いました。改めて大事にするもの、日ごろの自分の対応について考え、振り返る機会となりました