働く女性の「ロジカルシンキング」講座

開催日
2018年1月13日(土曜日)
開催場所
三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」  3階セミナー室C

 フレンテみえでは、これまで、働く女性が管理職やリーダー等組織の意思決定の場への参画拡大を図るために、リーダーシップや組織マネジメントなどを学ぶ講座を実施してきました。
 その中で参加者の方から、自分自身ではしっかり伝えたつもりであっても相手に理解されなかったり、分かりやすい資料作りやプレゼンテーションができなかったりする等々、仕事についてのお悩みの声をいただきました。
 そこで、今年のエンパワーメントスクールでは、日本教育大学院大学 特任教授である内田友美さんをお招きし、「ロジカルシンキング(論理的思考)」をテーマに、働く女性がさらなる一歩をふみだせるよう講座を実施しました。

内田さんの講義

 まず最初に、講師の内田さんより、「悩む」と「考える」の違いや、「結論」と「根拠」の関係についてなど、ロジカルシンキングの基礎となる講義をしていただきました。
 ロジカルシンキングとは、頭の中を整理して、相手との相互理解を深めるための論理的な思考法です。そのためには、一方的な考え方にならないように意識をしながら、結論や目的をもって「たくさん考えること」が大切なのだそうです。
 また、話をするうえで必要な信頼性や納得性を生み出すために、論点や結論、根拠の明確さ、客観性など、「考えること」についてひとつひとつの要素を具体的にわかり易くお話していただきました。

発表の様子
講座風景写真

 その後は1日を通して、みなさん和やかな雰囲気のなか、職場で役立つ論理的な伝え方を身に付けるためのワークを数多く行いました。
 講義でお話ししていただいた思考法を元に、相手が話したことを整理して第三者に伝えるワークでは、論点を意識していないと話が飛躍してしまったり、相手の期待する回答になっていなかったりという結果になり、話をわかりやすく整理するために必要なチェックポイントを知ることができました。このようなワークやグループ同士での意見交換を交えながら、ロジックの組み立て方、フレームワークなどの理論的な考え方を体験していくことによって、より深い理解に繋がったようで、内田さんの解説に「なるほど」と頷く方も多くいらっしゃいました。

 この講座には、定員を大きく上回るお申込があり、ロジカルシンキングへの関心の高さを感じました。
 社会において、多様な働き方、多様な人材が求められる今だからこそ、女性の意見や女性の視点を活かした働き方が必要とされ、そのためにも働く女性が声を上げていくことが不可欠とされています。フレンテみえでは、誰もが活躍出来る社会づくりを目指し、今後も働く女性を応援していきます。

参加者の声

  • 考え方の整理やどのように話をすすめていくかの方法論が明確で理解できました。
  • 実習もあり、非常に有意義でした。又、同じような意識を持つ方達とコミュニケーションが図れてよかったです。
  • すごく頭(脳)を使いました。考え方や時間の使い方が大変勉強になりました。
  • ロジカルシンキングをしっかり学べて、今後の業務に活かせます。
  • プライベート、仕事の上で参考になる講座になったと思います。是非今後の生き方に生かしたいと思います。