地域リーダー養成講座in尾鷲 男女共同参画編
「誰もが安心できる避難所のために」
10月21日に、地域リーダー養成講座 in 尾鷲 男女共同参画編「誰もが安心できる避難所のために」を開催しました。男女共同参画の視点を持って地域で活躍できる人を養成するこの講座。「遠くてなかなかフレンテの講座に参加できない…」という声を受け、今年は尾鷲市で開催。より地域に密着する講座となりました。
今回のテーマは「誰もが安心できる避難所のために」。大規模な災害発生時には、日頃地域でリーダー役を担っている人たちが避難所運営を行う状況も考えられます。今回は、避難所運営時に必要とされるいろいろな「配慮」について男女共同参画の視点から学び、考えることをテーマに講座を行いました。
まずは、レクチャー(講義)によって、これまでの大規模災害時に発生した課題と、その教訓をもとに求められる配慮について学びました。
参加者の皆さんは防災意識の高い方が多く、自治会長さんなどもおられましたが、その皆さんにとって新しい気づきをもたらす内容もあったようで、時に頷きながら真剣に耳を傾けておられました。
レクチャーの後は休憩をはさんでワークを行いました。5、6人一組のグループで、避難時に必要な備蓄品を巡る様々な課題について議論しました。まず、避難時に必要とされる備蓄品をあげるワークにおいては、食品ラップ、生理用品、携帯電話の充電器など、皆さんそれぞれの視点から多くの意見を出されました。
次の備蓄品を配るときに必要な配慮について考えるワークにおいては、たとえ物資が揃っていても配布者が女性でないと受け取りにくい場合もある、といったことを学ばれました。
最後のワークでは「この講座の後、参加者の皆さんはどういったことを実践できそうか」を考えていただき、参加された皆さんからは「避難所に個別相談窓口を設けるようにしたい。」「女性も地域のリーダーになっていくようにしたい。」等の声が聞かれました。
参加者の皆さんは今回の講座をとおして、誰もが安心できる避難所運営には女性の視点、女性の積極的な参画が必要であることを肌で感じられた様子でした。
今回は尾鷲市で開催し、好評を得たこの講座。次年度以降は県内の様々な地域で開催していければと考えています。
次は、あなたの街にお伺いするかもしれませんよ!
- 避難所での具体的なことを再確認することができた。
- 今回の講座で初めて知った話があった。今後の参考にしたい。
- いろいろな話を聞けて勉強になった。男性も女性も一緒になって協力していくことが必要だ。
- 避難所で何をするかが身近に感じた。自分にもできることが分かった。