情報誌「Frente」ミニコラム連動企画
チェンバロで聴く「女性と音楽」ミニコンサート
クラシック音楽で活躍したのは男性だけ?
音楽室の壁にかかっていた肖像画を思い出してみると、ベートーベン、ショパン、バッハ、メンデルスゾーン…等、男性ばかりが並んでいたような記憶がありませんか?
昔は、女性は音楽と無縁だったのでしょうか。あるいは、クラシック音楽史でとりあげられるような才能のある女性は、今までいなかったのでしょうか。
実は、調べてみると優れた女性音楽家も多くいたのですが、資料がほとんど残されていなかったり、「女性のつくるものは大したものではない」と言われて評価されなかったりして、現代にほとんど伝えられていない人が多くいました。
そこで、フレンテみえでは、今年度の情報誌「Frente」のミニコラムで、文献を調べ、そんな時代に音楽と共に生きたそれぞれの女性音楽家について、4回にわたってご紹介しました。
そして、今回フレンテとしては初めて、フレンテみえ情報コーナーでこのミニコラムにちなんだチェンバロの生演奏によるミニコンサートを開催しました。
チェンバロというのはバロック時代に使用されたピアノの前身ともいわれる楽器で、小さい音ながら、とてもかわいらしい響きを奏でます。
地元で音楽活動をされている若井由美子さんの素敵なチェンバロ演奏、小柴雅子さんの素晴らしいソプラノの響きとともに、情報誌でご紹介した女性音楽家にまつわるエピソード、楽曲などをご紹介しました。
気軽にふらっと来ていただけるようにと、事前申込不要で自由に来場いただけるロビーコンサート形式としましたが、予想を多いに上回る128人ものお客様にご来場いただきました。
隣の「カフェcotti菜」で特別にご用意いただいたお茶菓子付の「限定カフェ席」もあり、会場はご参加いただいたみなさんの熱気と温かい雰囲気に包まれていました。
普段フレンテみえの講座にあまりお越しにならない方にも多くご来場いただき、「単に音楽を楽しむだけでなく、とても考えさせられることもあり、良かった。」などの声もいただきました。
女性だからと才能を認められなかったり、夫を立てるのが妻の仕事だから表の場に出るのは控えるべき等と言われたりする中、人として妻として母として音楽家として、葛藤しながらもたくましく生きたそれぞれの女性たち。そんな女性たちに思いを馳せながら、現代に生きる私たちもいろいろなことを考えさせられる機会となりました。
コンサート終了後会場でパシャリ。
おふたりとも、素敵な演奏をありがとうございました!
- 女性の生き方に焦点をあてたコンサートはとても珍しいものですが、とても考えさせられることもあって、単に音楽を楽しむだけでなく、よかった。
- 作品解説があってわかりやすかった。
- 知らないことを気づかされた。
- 曲ごとに解説していただいて、とてもよかった。
- 女性の才能が認められず、それでも、たくましく音楽の道をつらぬく姿に感動した。