結婚生活が息苦しい…モラハラについて考える

開催日
2017年1月18日(水曜日)
開催場所
三重県総合文化センター内
モラハラについて考えるチラシ表紙画像

 今回が初開催となる夫からのモラハラ(モラルハラスメント=精神的暴力)をテーマとした講座。県内各地からお申し込みがあり、定員の8名は申し込み開始から2日でいっぱいになりました。多くの方にご参加いただけるように、定員を倍に増やし開催しました。

 いわゆるモラハラといわれる精神的暴力・言葉の暴力は身体的な暴力に比べて、たいしたことがないと思っていないでしょうか。長期間モラハラを受け続けていると、自分に自信が持てなくなったり、無力感でいっぱいの毎日を過ごすことにつながります。そういった環境にいると精神的にも身体的にも不調を感じる方が多くいるのも事実です。

 今回は、モラハラ(暴力)の正しい知識を得る、自分の今の状況を客観的に理解する、自分を大切にする時間を持つ、この3点を目的に実施しました。

 始めは緊張気味だった参加者の方も、後半の呼吸法から少しずつ緊張がほぐれ、傷ついた気持ちを絵で表現するワークでは、参加者同士が温かい気持ちで交流することができました。講座の中で涙を流される方もかなりいらっしゃいました。苦しい気持ちを感じた時に、その感情を素直に認め、表現することはとても大切なことです。涙を流すこと、自分の気持ちを少し客観的に見つめること、ゆったり落ち着く時間を持ち、静かな気持ちを感じることなど、自分を大切にする時間を日常的に持つことが、傷つきからの回復につながります。

 最後に活発に質問や感想をいただきました。その中で参加者同士、それぞれの体験を話し共感を得る中で、自分のことを客観的に考えていく自助グループの取り組みを求める声も聴かれました。

参加者の声

  • 自分の心を絵で表現できたのはよかった。自分の傷ついている気持ちをさらけ出して傷としてとらえることができてよかった
  • 自分を大切にする方法を知り得たことはよかった。“あなたが悪いのではない”と繰り返し言ってもらって心が落ち着いた。泣きそうになった
  • 私の場合はまだ自分の体験や今の状況を話すことはできそうにないので、今回のように知識として言葉として認識できるような講座を開いてほしい
  • この場にいるだけで癒された。同じ立場の人と一緒に受けることによって共感がうまれたように思います