三重県内男女共同参画連携映画祭
10周年記念特別上映
「わたしはマララ」(字幕上映)
世界の女性の生きかたを通じ、男女共同参画を知って欲しい。
そんな想いから、どのような状況におかれても女性や子どもたちにとって教育が必要であることを訴え、2014年に17歳でノーベル平和賞に輝いたパキスタン人女性マララ・ユスフザイさんのドキュメンタリー映画「わたしはマララ」を上映しました。
上映会では、この映画祭の10年を振り返るとともに、海外の男女格差と比較した日本の男女共同参画の現状についてや、わたしたちに出来る国際支援の方法を知る上映前プレトーク、フェアトレードショップの特別出店などの記念イベントも開催し、当日約300名のお客様にご来場いただきました。
上映前プレトーク1 男女共同参画連携映画祭について
上映前のプレトークには、長年この映画祭でプレトークや作品の選定にも携わってくださっている、三重の女性史研究会事務局長の佐藤ゆかりさんに、この映画祭についてや、男女共同参画の視点を持って観る「わたしはマララ」のみどころをお話いただきました。
「男女共同参画をわかりやすく理解していただくために映画はとてもいいツール。他の県でも男女共同参画をテーマにした映画祭はあっても、それぞれの市町のみなさんの家の近くで上映会を行い、同時に男女共同参画の啓発イベントなど行う映画祭は、この映画祭ならでは」
「各国の社会進出における男女格差を示す指標のGGI(ジェンダーギャップ指数)の順位では、145か国中、マララさんの出身国であるパキスタンは144位、日本は101位(2016年10月1日時点)。日本も男女平等に関しては、まだまだ後進国であり、パキスタンの男女格差の問題は、日本と地続きの問題であることを頭の片隅に入れて、この映画を観てほしい」
- この映画祭終了後、最新のGGI(ジェンダーギャップ指数)の順位が発表されました。
2016年版の現在は、パキスタンは144か国中143位。
また、日本は前年から順位が10位ランクダウンし、111位と発表されました。日本としては、過去最低の順位です。
上映前プレトーク2 世界の女性の実情と国際支援について
また、公益財団法人ジョイセフ市民社会連携グループディレクターであり、海外の女性の支援活動を行っている小野美智代さんより、途上国の女性の実情や、三重県に住みながら出来る国際支援についてお話していただきました。
世界では、10代の主な女の子の死因は「妊娠・出産・中絶」が主な原因になっているそうです。
世界中の女の子たちが健康であること、健康であるために知識・教育を受けることが出来るように、私たちが三重県から出来る国際支援の方法についても教えていただきました。
「Think Globally,Act Locally(シンク・グローバリー、アクト・ローカリー)」
「常に世界の事を考えながら、地元で出来ることをやっていこう」という、この言葉が大好きです。でも、自分が楽しくなければ続かずに辞めてしまうもの。「私にも良くて世界にも良いこと」を、みなさんと一緒に取り組んでいければ良いなと思っています。是非、三重県から、皆さんの出来ることを、今日から始めていただけたらと思います!」
会場では、パネル展示やフェアトレードショップも登場しました

今回のイベントにご協力いただいたショップ、団体のホームページはこちらからご覧いただけます。
NPO法人DIFAR(ディファル)ホームページへのリンク(外部リンク)
特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会 ホームページへのリンク(外部リンク)
国際NGOプラン・インターナショナル・ジャパンホームページへのリンク(外部リンク)
三重県内男女共同参画連携映画祭2016のイベントレポートはこちらから
三重県内男女共同参画連携映画祭2016のイベントレポートへのリンク(外部リンク)
- すばらしい映画でした。最後のマララさんのスピーチは感動的です。
- 上映前のトークイベントが良かったです。内容が分かりやすく、自分が出来ることを始めてみようと思いました。
- 「わたしの声はみんなの声」が印象的でした。
- 男女平等の教育を改めて願いました。