地域リーダー養成講座
「男女共同参画の視点から 相談支援を考える。」
男女共同参画の視点をもって地域で活躍できる人材の育成を目的に毎年実施している「地域リーダー養成講座」。今年度は昨年に引き続き、福祉活動やボランティアなどで地域住民からの相談にあたっている皆さんや相談支援活動に関心をお持ちの方を対象に、様々な問題の背景に潜む「ジェンダー」の視点を踏まえた相談支援について考える講座を、伊勢市にて開催しました。
講師は、昨年に引き続き、フェミニストカウンセラーとして「フェミニストカウンセリング堺」および行政相談室等でのカウンセリングのほか、全国で数多くの研修や講演活動を行っている加藤伊都子(かとういつこ)さん。
講座では、性的少数者、DV、性暴力、母子家庭などについての思い込みに対する正しい知識や情報を踏まえながら、私たちの中に根づいている「男らしさ、女らしさ」の意識や「ジェンダー(社会的・文化的に決められた性差)」、それに基づく差別や格差に気付き、新たな被害を生み出さずに相談者を支援するために必要な視点や考え方などをお話いただきました。


この社会に無意識に宿っている社会通念やジェンダーに偏った判断をしないためには、まずは相談を受ける側自らが自分のなかにあるジェンダーを自覚すること。また、人々の意識が変わるのには時間がかかるため、それをただ待つのではなくまず自分たちの「行動」から変えていくことが大切であるなど、多くのメッセージとともに2時間の講座が終了しました。
昨年のご好評を受け伊勢市で開催した本講座には、伊勢志摩地域や東紀州地域など県南地域からも多くの皆さまにご参加いただきました。地域リーダー養成講座では、今後も地域の様々な立場の皆さんと協力、連携しながら、男女共同参画の視点やそれに基づく支援につながる企画をお届けしたいと思います。
- 人間の根本的に必ず誰にもある、ジェンダーについてよくわかった
- 自分のジェンダーについての気づいてない部分に具体的に気付くことができた
- 相談支援の立場としての心がまえがよくわかった
- 身近な例をたくさん挙げていただき、とてもわかりやすかった
- 相談支援の基本、大切にしなければならないことを再認識できた