平成27年度女性のための自己尊重トレーニング
自己尊重トレーニングは、周囲の人間関係、家族、パートナーを優先し、自分のことはつい後回しにしがちな女性たちが、まるごとの自分を大切にし、自分を信頼する力を育てることを目的とした講座です。
毎年開催されているこの講座、今年も定員の2倍を超える63名の方からの申し込みがあり、抽選となりました。
講座の中では女性として生まれ、育てられる中で身につけてきた自己評価のクセ、モノの見方、思考パターンを振り返ります。他者を優先して自分を犠牲にしていないか、断れない・頼めない・人の面倒を見すぎてしまうことはないか、妻として・母親として・娘としてこうあるべきという考えにとらわれていないか、何事も悪く考えてしまうクセはないかなどをワークを通じて考えていきます。
県内の全く別の場所で生きてきた、年代もさまざまな参加者がお互いに話し合い、共感し、一人ひとりの違いを共有して自分自身を見つめていきます。自分だけだと思っていたことが、他の人も同じだったことに安心し、心強さを感じたり、当たり前だと思っていた常識がそうではないと気づいたり。その中で人とは違う、ありのままの自分を大切に思う気持ちを確認していきます。
講座の中で「自分の考えと人の考えは一緒じゃなくていいと思いました。考えや気持ちを少しずつ外に出していこうと思います」「自分自身の良いところ、短所も全て結びついて自分ができあがっているんだと改めて思いました。短所がなかったら自分の大好きなところもなくなってしまうんだろうな」「他者は他者、自分は自分ときちんと分けて考えて生きていけそう。トレーニングの回数を重ねるごとにどんどん強くなっている自分に気づきました」といった声が聞かれ、皆さんの表情が回を追うごとに明るく変わっていくのが印象的でした。
講座終了後には、修了生の有志による“ゆり”というグループが立ち上がりました。さまざまなテーマについて、否定されずに安心して気持ちを出し合いながら、お互いの価値観を確認する話し合いを続けています。
- ・自分と向き合うことができた。苦しいと思った時もあったが、回数を重ねるごとに乗り越えることができてよかった。
- ・私は確実に変われたと思う。自分を大切に思うことから、実際に行動していく自信がついた。
- ・いろんな気づきがあった。今思うと当たり前のことに今まで気づけていなかった。自分のことを自分で決める、自分を大切にすることをこれからしていきたい。
- ・安心できる場所でのトレーニングで、ものすごく自分にエネルギーがわいた。
