働く女性のネットワーキング交流会の事業報告
地域女性活躍促進事業の締めくくりとして、働く女性同士の交流を目的とした「働く女性のネットワーキング交流会」を実施しました。第1部は「仕事もプライベートもハッピーに 佐々木かをりの時間管理術」と題し、時間管理ブームを巻き起こした佐々木かをりさんの講演会を行いました。
まずはご自身について、「特別な存在に思われるが起業を選択しただけで、自身も子育てをするワーキングマザーであり、みなさんと同じです。」と語られました。
本題の時間管理について、時間を管理するとは『自分を思い通りに動かすこと』とし、そうすることで自分が幸せでいられるとおっしゃいました。また人は自分を幸せにする責任があるとも。しかし責任と言う日本語は重く感じるので、佐々木さんは責任を意味する英語 Responsibility を Response(対応する) + Ability(能力) = 対応能力と訳し、自分を幸せにする対応能力と考えるそうです。それを聞いた参加者の皆さんもなるほどと納得されている様子でした。

そして実際の佐々木さんが考案された手帳『アクションプランナー』の1ページを使って、時間管理の方法を学びました。自分の人生の脚本家として、どの時間に何をするのか、どの時間が空いているのかを組み立てていきます。それぞれ佐々木さんの例に習い、自分を予約する手帳の使い方を実践しました。
「今まで『自分にできるかな』と思う仕事でも、相手が私でいいと声をかけてくれたんだからと思いお受けしてきました。みなさんもリクエストしていない仕事を『あなたに任せたい』と言われたらどんどん受けてください。それで失敗しても次につながります。」と会場の働く女性たちにエールを送られました。

第2部は、「もっと女性が社会や企業で活躍するには」といったテーマを中心に、『働く女性へのメッセージ』としてパネルディスカッションを行いました。パネリストとコーディネーターの自己紹介の後、女性の管理職についてそれぞれ意見を述べられました。共通する内容として、管理職に声がかかれば絶対受けるべきとし、「見える世界が変わる」「次の世代につなげていくことも大切」などとお話しいただきました。
コーディネーターが会場からの質問を促すと「女性のロールモデルがいなくて不安」「管理職に向いている人ってどんな人?」「女性ももっと政治の世界にでるべき」などお話しいただき、それに対するパネリストの考えを聞いたりと、聴講するだけではなく一緒に考え前に進んでいくパネルディスカッションとなりました。

最後の交流会では、三重県にも「頑張っている女性がこんなにいるんだ」「想いを共有できる仲間がこんなにいるんだ」と知ることができた、そんな仲間たちと知り合うことができたとの声がありました。またみんなと今後も繋がっていきたいとの要望もいただき、三重の働く女性を応援する実りの多い第一歩となりました。
講演会講師
佐々木かをりさん(株式会社イー・ウーマン代表取締役社長)
パネルディスカッション(パネリスト)
山極 清子さん(株式会社wiwiw社長執行役員)
今井 道子さん(雑誌「プレジデントウーマン」編集長)
越村 立子さん(株式会社第三銀行津駅前支店長)
パネルディスカッション(コーディネーター)
金谷 千慧子さん(NPO法人女性と仕事研究所相談役)