平成26年度 女性のための自己尊重トレーニング

開催日
2014年5月14日、21日、28日、6月11日、18日 (全水曜日)10時から12時
開催場所
三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」セミナー室A、C
講師
具 ゆりさん(ウィメンズカウンセリング名古屋YWCA、フェミニストカウンセラー)

 この講座は「女性のための 自己主張トレーニング」とともに、毎年開催されていて、毎回抽選となる大人気の講座です。
  今年も、県内各地から年代も様々な女性が参加されました。
  講座では、一人ひとりが自分の気持ちや体験を話し合うワークや、講師の具ゆりさんによる分かりやすい解説を通じて、自分を大切にすることを学んでいきました。自分と同じような気持ちでいる方、全く違う価値観をもつ方、様々な人と出会い「自分」をじっくり考える機会となったようです。
  全5回の講座でしたが、みなさん最終回まで意欲的に参加し、好評のうちに終了しました。

自己尊重トレーニングは、人とうまくつきあうために家族や周りの人を優先し、自分のことはつい後回しにしがちな女性たちが、ありのままの自分を大切にし、自分を信頼する力を育てることを目的とした講座です。

大切な「私」、自分らしく生きよう

女性は、「妻 だから嫁だから母親だからこうあるべき」「女だからこうあるべき」という旧来からの固定的性別役割分担意識による社会からの圧力(外的抑圧)を受けること が多くあります。また、その社会の中で育つことにより自分でも「そうあらねばならない」という「とらわれ」(内的抑圧)を持ってしまいがちです。そして、 そう出来ない自分を責めてしまい、自己尊重感が持てなくなります。

また、女性が持ちやすい思考パターンとして①他者優先(自分を犠牲にする・後回しにする・ないがしろにする)②過剰責任(断れない、頼めない、人の面倒を見すぎる、おせっかい)③完璧主義(「〜であるべき」にとらわれる、自分にOKが出せない)などがあります。これらの思考パターンを持っていることで、自分自身を苦しめていることがよくあります。

女性としての 体験を参加者同士共有しながら、自分の思考パターン、自分が持つとらわれ、心のくせを丁寧に見つめ、長所短所も含めありのままの自分を見直してみるワーク に取り組みました。感情は自分が何を望んでいて、何を望んでいないかを知るきっかけであり、その感情をどう尊重していくかが自分を大切にすることだと学び ました。

グループに分かれてのワークでは、皆さん楽しそうに話が弾んでいました。

講座終了後、自分自身について安心して語り合う、有志のグループ「CR女子会」が発足しました。メンバーたちは自分の感情を見つめながら、様々なテーマで語り合いを続けています。

参加者の声

  • 一人ひとりのペースを尊重してもらえ、気持ちよく参加することができました。講師の細かい気配り、スタッフの支え、参加者の方々の温かい気持ちにふれられた貴重な講座でした。
  • 自分を大切にしていくことで、社会に一個人としても、よりしっかり向き合っていく無理のない希望が持てるようになりました。
  • 自分を見つめ直す時間が持てた。子育ての最中なのでママ友や子どもとの関係に役立てたい。
  • 不安な気持ちを持つことが、自分の中では当たり前の様に起こっていたのが、講座を受けて不安になる前に考えを改められるようになりました。