安藤哲也さん講演会
パパを楽しもう！
～笑う父親になるためのファザーリングの極意
子育てを楽しみながら、ワーク・ライフ・バランスを実現するための極意を、NPO法人ファザーリング・ジャパン代表理事の安藤哲也さんをお迎えし、前半を講演会、後半を男性のみのトークセッションとして開催いたしました。講演会のお話からピックアップしてご紹介します。
講演会
仕事ができる人はワーク・ライフ・バランスを保っている！
以前に勤めていた会社で、隣の部署は上司がいつまでも帰らない部署でした。上司が帰らないと部下が帰れない。自分は定時に帰るようにしていたので部下も帰りやすかったと思います。しばらくして子どもが生まれるのは自分の部署ばかりで、隣の部署はなかなか生まれなかったですね。仕事ができる人は、自分のワーク・ライフ・バランスも保っています。男性の長時間労働が子育てをしづらくしているのではないだろうかと思います。経営者の立場の方から話を聞く機会があったが、本当は決められた就業時間の中で成果を上げて欲しいそうです。
地域でパパ友を作ろう！
Fathering Japanのコンセプトは「父親であることを楽しもう」。せっかく父親になれるという、プレミアムチケットを手に入れたのだから楽しんでください。楽しまないともったいない！子どもが子どもでいられるのは期間限定です。ぜひ地域の行事に積極的に参加することによってパパ友を作ってください。地域でパパ友がいれば、もし明日、自分がどうなっても大丈夫だという安心感があります。
子育てには夫婦関係も大事！
子どもが産まれて自分の時間がなくなると心配しているプレパパがいました。でも、子どもと過ごす時間も自分の時間です。子どもと過ごすだけが子育てではなく、子育て中のママの話をゆっくり聞くのも一つの子育てです。ママが笑顔で子どもに接することができるようにする事は、間接的に子育てにつながっていきます。子育てで一番大事なのは夫婦関係です。
自宅をアウェイにしない！
仕事で帰りが遅くなることが続くと、だんだん家に帰りづらくなってきます。そうなってしまうと会社がホームになってしまいます。パパは仕事から早く帰ってくるように、ママたちは家で嫌な上司にならないように。家をホームにするのは双方の努力が必要です。
だからといって、急に全部をやろうとしないでください。ゴミ出しでも掃除でもいいのでできる事を続けてください。慣れてきたら鼻歌交じりで楽しんでできるようになります。質より量を心がけてコツコツがんばりましょう。
自分らしいパパを目指そう！
パパにモデルはありません。自分が得意な事、楽しめる事で、子どもと触れ合って楽しんでください。家族サービスではなく、自分も楽しい、子どもも楽しい、そんなパパになってください。
トークセッション
４つのグループに分かれて話し合いました。テーマは“明日からできるパパ力ぢから”。どのグループでも活発に意見交換をされていました。
パパたちからはこんな意見が。“子どもといる時間を増やしたいので、早く帰るようにする”“毎日、妻に感謝の言葉をかける”“パパ友を作りたい”などなど。
最後に安藤さんからは、「子育ては、いわゆる体験型の商品です。やってみないと良し悪しは分かりません。やってみたら分かりますが、子育てはママだけではとてもじゃないけどできるものではありません。子育ては毎日がドタバタですが、逃げずに楽しんでください。仕事も子育ても楽しめる、笑う父親になってください。」とのお言葉をいただきました。
