知れば知るほどおもしろい!古典芸能を‘偏愛’する二人のトーク&レクチャーおしゃべり古典サロンvol.9&vol.10「仮名手本忠臣蔵」講師:木ノ下裕一、田中綾乃
古典の最高傑作を3年かけて通し解説!
2017年から始まった「おしゃべり古典サロン」も五年目に入りました。五年目企画としまして、今年から三年間かけて、古典作品の最高傑作であり、独参湯とも言われる『仮名手本忠臣蔵』をテーマにおしゃべりをしたいと思います。 ご存知、赤穂浪士の討ち入りを題材にしたこの作品は、実際の事件を扱いながらも、「忠臣蔵」という名が事件の代名詞となるほどのインパクトをもたらした物語です。作者たちの巧みな発想力によって紡ぎ出された本作の大序から十一段目を順におしゃべりしていきます。
9月19日は台風接近のため、急遽時間を短縮し《15時30分》を目途に終了させていただきます。何卒ご理解ご協力のほど宜しくお願いいたします。なお、次回11月13日の講座は時間を拡大し、14時00分から17時00分の3時間で実施させて頂きます。
基本情報
開催期間
2022年9月19日(月曜祝日)
2022年11月13日(日曜日)
主催者
文化会館
サービス情報
みる・きく
詳細情報
vol.9 大序
同時代に実際に起きた赤穂事件をそのまま上演することができなかった江戸時代、作者たちは舞台を南北朝時代に設定し、『太平記』の世界を借りました。大序は鶴ヶ丘八幡宮において塩冶判官の妻・顔世御前が敵将・新田義貞の兜改めをする場。ここに同座する鎌倉執事の高師直と桃井若狭之助が対立。さらに師直が顔世御前に横恋慕することから事件の発端が描かれます。
vol.10 二段目~四段目
二段目は師直へ憤る若狭之助に家老の加古川本蔵が師直を斬るように勧めます。三段目では足利館門前で本蔵が師直に進物を渡し、その後、師直から散々悪口を浴びせられた塩冶判官が師直に刀を抜き・・・。まさに館で刀傷事件が起きていた時、塩冶判官の家来・早野勘平と顔世御前の腰元おかるは逢瀬を重ねていました。二人が駆けつけた時には、門は閉ざされ、中に入ることができません。色に耽った勘平は切腹しようとしますが、おかるがこれを止め、ひとまず二人はこの場を立ち退きます。四段目は判官切腹の場。判官の子息・力弥が家老・大星由良之助の到着を待つ中、判官は切腹しますが、そこへ国許から由良之助が到着。由良之助は、判官最期の姿から主君の無念の想いを引き受けます。主君を失った家臣たちは浪人となって、それぞれ城から出て行き、由良之助も判官の遺言を胸に誓いながら、城を明け渡します。
講師
木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)
1985年和歌山市生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受け、古典芸能への関心を広げていく。京都造形芸術大学(映像・舞台芸術学科)で現代の舞台芸術を学び、2006年に古典演目の現代的上演を行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。作品の補綴・監修という立場をとりつつ、様々な演出家とタッグを組みながら創作するスタイルをとっている。近作に、『義経千本桜』(2012年 総合演出:多田淳之介、演出:白神ももこ・杉原邦生)、『三人吉三』(2014年、2015年 演出:杉原邦生)などがある。2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。
田中綾乃(三重大学人文学部准教授)
名古屋市生まれ。東京女子大学文理学部哲学科卒業。同大学院博士課程修了(人間文化科学博士)。三重大学人文学部准教授。演劇評論家。専門は哲学、美学、演劇論。ドイツの哲学者カントの哲学研究を行う一方、長年の観劇歴から演劇批評にも携わる。新聞や雑誌などで劇評執筆多数。現代演劇の批評を中心にしながら、現在では歌舞伎や文楽の見どころ解説を筋書や講座などで担当中。
日程 |
【vol.9】2022年9月19日(月曜祝日) 14時00分開講(13時30分開場) |
---|---|
9月19日は台風接近のため、急遽時間を短縮し《15時30分》を目途に終了させていただきます。何卒ご理解ご協力のほど宜しくお願いいたします。なお、次回11月13日の講座は時間を拡大し、14時00分から17時00分の3時間で実施させて頂きます。 |
|
料金 |
自由席 各1,000円 |
チケット |
7月16日(土曜日)10時00分発売 |
クレジット |
|
備考 |
|
イベントに関するお問い合わせ先
- 担当部門
- 三重県文化会館トップページ
- 電話番号
- 059-233-1122(チケットカウンター)
- 所在地
- 〒514-0061 三重県津市一身田上津部田1234
三重県総合文化センター 三重県文化会館