三重のまなび2022「楽楽文楽塾 -文楽のツボ-」の事業報告

開催日
2022年12月21日(水曜日)
開催場所
三重県総合文化センター 小ホール
開催時間
14時00分から16時00分まで
講師
葛西聖司さん(古典芸能解説者)
ゲスト
豊竹呂太夫さん(太夫) 鶴澤友之助さん(三味線)
参加人数
96名
参加費
1,000円
鼎談
第一部 鼎談の様子

古典芸能を楽しく学ぶ楽楽(らくらく)シリーズ。今年で19年目となる人気シリーズです。
講師は元NHKアナウンサーで古典芸能解説者の葛西聖司さん。ゲストには文楽太夫の豊竹呂太夫さん、文楽三味線の鶴澤友之助さんをお迎えして、文楽を楽しむツボを教えていただきました。
第一部では葛西さんの進行でゲストのお二人に、文楽に入門したきっかけや、お二人が参加された狂言風オペラ「フィガロの結婚」のお話など、古典・新作・創作など常に新しいことに挑戦されていることなどを語られました。その後、呂太夫さんが講師となって会場の皆さんに演目「傾城阿波の鳴門」のセリフを指導される場面もありました。呂太夫さんは「三重のお客様は反応がええです」と褒められていました。そして床本の読み解きもしていただきました。

講師
床本の説明がありました

第2部では、2023年3月19日に開催される文楽三重公演で上演される演目「菅原伝授手習鑑」ついて、まずは葛西さんが解説をされ、その後ゲストのお二人による「いろは送り」の演奏が行われました。
最後には、葛西さんからお二人に様々な質問が繰り出され、呂太夫さんがお腹から声を出すための太夫の道具などを説明されたり、友之助さんが三味線の座り方の姿勢などを説明されたりと、演奏を聴くだけでなく、様々な背景を知ることでより本番の舞台が楽しみになる講座となりました。

【文楽三重公演(2023年3月19日)の詳細はコチラです→三重県文化会館ホームページ

会場
お客様も一緒にセリフを語りました
葛西さん「菅原伝授手習鑑 寺子屋の段」の解説

演奏
「いろは送り」演奏
解説
太夫、三味線についての解説

参加者の声

  • 間近で太夫さんのお声が聴けて、三味線の音が聴けて至福の時間でした。葛西さんのお話も楽しくわかりやすかったです。今日は本当にありがとうございました。
  • 現代の考え方だけでは、理解することが難しいことも古典にはあり、解説していただくことで誤解もとけます。また、当時の文化にもふれることができるので、本作の上演を楽しめます。
  • いろいろな説明、くわしい解説、実際の声を出したりしてとても楽しめました。道具や見えない所の説明も貴重でした。又参加したいと思います。