注意2019年6月発行に発行されたMニュースの記事をそのまま掲載しています。 インタビュー内容、講師プロフィールは掲載当時のものです。

みえアカデミックセミナー2019 講師 石黒浩さんに一問一答!

Mニュース126号誌面

 テレビなどで話題となった"マツコロイド"や"漱石アンドロイド"や自身そっくりの通称"イシグロイド"の生みの親である石黒浩さん。そのアンドロイド・ロボットの数々に驚かれた方も多かったのではないでしょうか。東京の日本科学未来館の常設展「アンドロイド-人間って、なんだ?」の総合監修にも携わり、演劇など様々な分野で活躍するアンドロイドを製作されています。
7月に開催される講演会(みえアカデミックセミナー2019オープニング)に先駆けて、ロボット社会がわれわれに何をもたらすのかについて伺いました。


石黒さんといえば、三重県総合文化センターとも縁の深い平田オリザが主催されるロボット演劇など、幅広い分野のアンドロイド・ロボットを開発されていますね。


質問:石黒さんが、アンドロイドに興味を持ったきっかけは何ですか?

回答:人間を理解するために人間らしいロボットを作っています。ロボットよりも人間により興味があります。


質問:今まで開発したアンドロイド・ロボットの開発の中で特に力を入れたことや印象深かったエピソードを教えてください。

回答:自分のアンドロイドを造ったことです。自分が自分のことをいかに知らないかを実感できました。


質問:今後製作してみたいテーマのアンドロイドはありますか?

回答:意図や欲求を持つアンドロイドです。


質問:総合文化センターは今年開館25周年を迎えました。石黒さんの25年前の思い出や、今から25年後の2044年にロボットは社会でどう活躍しているのかの予想をお聞かせください。

回答:25年前は、ロボットの基礎研究をしていました。2044年には今よりも多くのロボットが日常生活で活動していると思います。


質問:最後に、三重県のみなさんにメッセージをお願いします。

回答:ロボットは人間を映す鏡のようなものです。単に便利な社会をもたらすのではなく、人間について深く考える機会を与えてくれます。


石黒さんプロフィール

講師写真

大阪大学基礎工学研究科教授(特別教授)・ATR石黒特別研究所客員所長(ATRフェロー)

(Mニュース掲載時のプロフィールです)

2019年7月7日(日曜日)13時30分開講
アカデミックセミナー2019
石黒浩講演会 「ロボットによる生活(くらし)・学習(まなび)支援」

講演会の様子
講演会の様子