ジョイントセミナー【三重県水産研究所】
「みえの海とさかな」事業報告
今回のジョイントセミナーは三重県水産研究所から、総括研究員兼研究管理監の舘 洋さんと、鈴鹿研究室主幹研究員の岡田 誠さんを講師にお招きしました
冒頭では舘さんから水産研究所のご紹介をしていただきました。
三重県水産研究所は1899年に「三重県水産試験場」の名で設立され、今日に至るまで三重県そしてわが国の水産業の発展に貢献してきました。1988年にはイセエビの人工孵化に世界で初めて成功しています。現在は志摩市浜島の研究所本所加えて、鈴鹿と尾鷲の2ヵ所にも研究室を構え、環境の保全や水産資源の管理・維持のため様々な調査・研究を行っています。今回はそんな研究所の普段の業務と主な研究についてお話しいただきました。
その後岡田さんにバトンタッチし、三重県の海と生き物のお話をしていただきました。
伊勢湾の干潟や砂浜、木曽川下流の汽水域などの私たちの身近に住む海の生き物から、伊勢志摩沖で漁獲される海の幸まで調査の様子を交えながらご紹介。生き物たちの生態や、一見見分けのつかない魚たちの見分け方などもわかりやすく教えていただきました。
また、伊勢湾に生息する高級魚 トラフグの生活史の紹介もしていただきました。調査の結果、伊勢湾のトラフグは志摩市安乗沖で産卵し、潮の流れに乗って湾内へ移動し成長、成魚となって外洋へ出るという生態が明らかになったという説明がありました。
講座の最後には質疑応答を行いました。「昔採れたあの魚を今はなかなか見ないですが、一体どこへ行ってしまったんでしょうか。」「浮魚礁の周囲に魚が集まるのはなぜでしょうか。」など多くの質問があり、講師は1つ1つ丁寧にお答えいただいていました。
小学生からご高齢の方まで幅広い年齢層の方にわかりやすい解説をしていただき、身近な海について知るきっかけとなる講座でした。
- 講義中引き込まれる内容でとても充実した時間で大好きな魚達の様々な生態等学べました。伊勢湾の海が、沢山の種類の魚達が今日も育まれて生きていけれる様環境等様々な変化を研究と調査されている方々に望みながら、これからは一層魚に感謝して過ごします。
- 1つ1つの説明についつい質問したいことばかりで、知らない魚、貝類がいかに多いことかにおどろきました。ありがとうございました。
- みえのさかなについて学ばせて頂きました。理解し易い説明でした。良かったです。詳細なご説明ありがとう御座いました。