みえアカデミックセミナー2022 移動講座(名張市)
鈴鹿大学公開セミナー
「子どもの育ちを支える地域の人々」ー必要な人にどうつなげるかー

開催日
2022年12月16日(金曜日)
開催場所
名張市防災センター(三重県名張市鴻之台1番町2)
開催時間
14時00分から15時30分まで
講師
鈴鹿大学こども教育学部 教授 田口 鉄久 さん
参加人数
27名
参加費
無料

県内の全ての高等教育機関と連携し、各校の特色を活かしたセミナーを開催している「みえアカデミックセミナー」。
夏には三重県総合文化センターで公開セミナーを開催しました。冬からは、更に各市町が加わり「みえアカデミックセミナー移動講座」として出張講座を開催しています。今年度は、名張市、伊賀市、熊野市、大台町の4市町で開催します。


みえアカデミックセミナー2022移動講座(全4回)の第1回目は、鈴鹿大学・名張市教育委員会と共催し、鈴鹿大学 こども教育学部 教授 田口 鉄久さんを講師にお招きして、名張市の会場にて公開セミナーを開催しました。

鈴鹿大学こども教育学部 教授 田口 鉄久 さん

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【講演内容紹介文(チラシより)】
地域や行政が取り組む家庭教育・子育て・子どもの活動等、支援を必要とされる方々につながっていってもらうための手立てを皆さんと共に考えたいと思います。
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1.子どもの育ちを支える名張市の取組
名張版ネウボラ※1の活動や意義、名張市の先駆性、取組に対する課題や子どもの育ちを場とはどういう形で成り立つのかについてお話しいただきました。

2.家庭の視点から
日本における家庭・家族をめぐる状況や、保護者の孤立の問題、子育て中の保護者を支える保育者・地域の人々について紹介していただき、厳しい経済状況の中での子育てについても解説していただき、三重県や名張市での取り組み方について説明していただきました。


3.学校・園の視点から
南伊勢町の取組を例に、これからの教育・保育で必要な取組について解説していただき、社会に開かれた教育課程の重要性について語られました。また、名張市小中一貫コミュニティ・スクールの構想や名張市の百合が丘地区などで行われている熱心な学習支援、ユニークな活動を紹介していただきました。

4.地域の視点から
名張市から東海北陸へ向けて発信されている活動や、三重県内で行われている活動などを紹介していただきました。

5.人々とどのようにつながるか
必要とされる方々とつながるためにはどうすれば良いのか、そのための人づくりの重要性、つながる「場」をどのようにつくるかといった課題や保護者とつながり、家庭・子どもを支えるために大切なことについて語られました。
また、質疑応答では参加者の方から活発な意見交換が行われました。

※1.ネウボラ:フィンランドの地方自治体が設置する母子支援地域拠点において、看護師や保健師、ソーシャルワーカーや心理士がおおよそ100家庭を担当して妊娠期から就学前までの健康診断や保健指導、予防接種を行い、子育てに関する相談や必要に応じて他の支援機関との連携を行う制度のこと

参加者の声

  • 地域のいろいろな活動を知ることができました。
  • ありがとうございました。 「地道に心を込めて小さなつながりを大切に」という言葉が心にのこりました。
  • 百合ヶ丘の取り組みに改めて感銘を受けました。文化を継承していくその大切さを感じました。
  • ネウボラのお話をきき名張市の民生として地域の方の相談やお話し相手になれるよう頑張りたいと思いました。 地域社会で子育てする考えを大事にしとりくみたいと思います。今日はありがとうございました。
  • ありがとうございました。後半の参加者の方の声も大変勉強になり私の知らないことが多くボランティアの皆さんの力がすごいと思いました 。