学校向け文化体験プログラム 
音楽に感動!「日本音楽の楽しさを体験しよう!」

開催日
平成28年10月5日(水曜日)
開催時間
9時00分から12時00分まで
開催場所
松阪市立港小学校
講師
三重県三曲協会 比留間 雅弥真天 さん ほか
参加児童
6年生60名

松阪市立港小学校6年生の皆さんにお箏の授業を届けてきました。
まず、お箏の歴史や構造について習いました。お箏は龍が昇る形に見立てられていることや底に音穴と呼ばれる穴があることなど、実際に触れながら確認しました。バッハが生まれる前にもうお箏はあったことを聞くと、驚いた表情が見えました。そして、講師が『春の海』を演奏すると「すごーい」「おー」と声が上がりました。次に実際に音を出してみます。お箏に対して斜めに座ることを習い、右手の親指にお爪をつけて糸をはじきます。はじめて弾けた自分の音に「できたー」とうれしそうな様子でした。

「さくら」の演奏体験では、座っている列ごとに音を出し、少し難しい部分は反復練習しました。講師は「今のところできなかった人?」と、音と子どもたちの挙手で進度を確認しながら、「みんなの音を聞きながら弾いてね」と丁寧に教えます。はじめは毎回挙手をしていた子もやがて手が挙がらなくなり、満足そうな表情を浮かべていました。仕上げの合奏では音がきちんとそろい、子どもたちの上達の速さに驚いた講師は「うれしくて今日は眠れないかも」と話していました。

最後に、講師の三味線の伴奏に合わせて「こきりこ節」を歌いました。この日のために毎日練習していたとのことで、皆さん歌詞を暗記し、大きな声で歌うことができました。

☆プログラム

  1. お箏の歴史や構造について
  2. 講師の模範演奏(箏)の鑑賞
  3. 演奏体験「さくら」→合奏「さくら」
  4. 講師の伴奏(三味線)に合わせ「こきりこ節」を歌う

文化体験パートナーシップ



参加者の声

  • 人生に一度あるかないかの箏体験ができてよかったです。
  • ぼくは卒業するけど来年も今の5年生のためにひかせてあげてください。
  • 先生がひく「テンテケテテテン」っていい音でした。
  • 箏はバッハが生まれてくる前にあったなんて知りませんでした。バッハは「音楽の父」なんていうけれど私は箏をつくった人が本当の音楽の父だと思いました。
  • CDで聞いた音よりも1つ1つの音がきれいにはっきりとしていて、全部の音が集まることによって、迫力というものができるんだなぁと感じました。
  • 「こきりこ節」を歌えてうれしかったです。練習したかいがありました。
  • 子どもたちのやる気を引き出しながら、声をかけていただいたことや、春の海など、子どもがCDで聞いたものを実際に聞けるように演奏していただいたり、興味がもてるようにしていただきました。(先生)