みえミュージアムセミナー海の博物館「サメはこわい?おいしい?役に立つ?」事業報告

開催日
2015年9月12日(土曜日)
開催場所
三重県生涯学習センター2階 視聴覚室(三重県総合文化センター内)
開催時間
13時30分から15時00分
講師
縣 拓也さん(海の博物館 学芸員)
参加人数
70人
参加費
無料
講師
今年の夏は、日本の海岸でもサメの出没情報がニュースで話題になりました。人を襲うなど怖いイメージが強いサメですが、日本では古来よりサメを食し、サメの内臓、骨や皮などを生活の中で利用するなど、積極的に海の恵みとして取り入れてきました。
三重県には45種類くらいのサメが生息し、時には人を襲う事故もあったそうです。海女さんたちとサメの関係、神様のつかいとして神話に出てくるサメなど、恐れながらも敬意を払ってきた歴史を解説されました。
次に、全国のサメ料理を写真を使って説明され、一般に食べられているはんぺんなどにも歯ごたえをよくするためにサメが使われていると話されました。

展示

最後に、生活の中で使われているサメの活用として、サメの皮が昔から刀の柄や鎧にも使われ、現代では装飾品としてバッグやベルトにも使われていることや、内臓や骨は栄養価が高く薬や化粧品にもなっていることなど、人の生活に役に立っていることも説明されました。

今までは怖いイメージが強かったサメが、人間にとってさまざまに活用されていることに参加者の方も感心されていました。

生涯棟1階のエントランスで行われた、パネル展示では、実際にサメ皮を触ることもでき、みなさん興味深くご覧になっていました。

参加者の声

  • 昔から日本人のサメと深くかかわっていることが分かり、又ただ恐れるばかりでなく興味が持てる大切なもののようになりました。有難うございました。
  • サメの文化的側面について大変詳しく多くのお話が聞けてよかったと思います。特に図鑑などではこういった記述に乏しいので、来た甲斐がありました。
  • 講師の先生の話がわかりやすく、興味深く聞かせて頂きました。