現在(いま)を生きる「男」のための処方箋の事業報告
目まぐるしく変わる社会情勢の中で男性がこれからを自分らしく生きていくためのヒントとして、「男性学」に関するお話を社会学者の田中俊之さんにお話しいただきました。
今回は初めての試みとして、伊勢市・伊賀市・東員町の各市町に講演の模様を配信し、県内各地からご参加いただきました。
男性学とは、男性が男性ゆえに抱える生きづらさに着目した学問のこと。田中先生によると、これまでの日本社会が男性に求めてきたものが、現代の男性の生きづらさを生み出す要因になっており、これからの時代を生きていくためにはそういった固定観念を手放し「積極的寛容」の心を持つことが大切であるとお話しされました。私たちは自分と違う人が目の前にいるとき、相手に「変わること」を求めてしまいがちですが、一人ひとりが積極的寛容の心を持ち、相手に変わることを求める前に自分が変わろうとすることが、これからの時代「多様性の時代」に大切な視点なのではないかと提言され、お話を締めくくられました。
これからの時代を生きていくために、いかに自分自身をアップデート(更新)していくか、その必要性を感じさせられる講演でした。
- 経験を踏まえた今日のようなお話をさらに社会に広めて、社会がもっと変わっていくことを望みたいです。
- 自分自身の今について考えるきっかけとなり、職場での自分、家庭での自分、社会での自分とは何者かを考えてできることを行動していきたい。
- 男性が男性性について語る場がもっと欲しい。とても良い時間でした。