ヒトとゴリラと男と女~ゴリラから生き方を学ぶ~

開催日
2022年2月6日(日曜日)
開催場所
三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」 多目的ホール

 多くの男性を苦しめているとの言われている「男らしくあれ」の呪縛。令和3年度の男性講座では、その「男らしくあれ」の起源はどこにあるのかを人類の進化や類人猿の生態からアプローチすべく、霊長類研究の第一人者 山極壽一さんを講師にお招きし、お話しいただきました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で急遽オンラインでの開催となりましたが、オンラインになった距離感を感じさせない、内容の濃いお話をしていただきました。
 講演は、ゴリラをはじめとする類人猿とサル類、そして人類の社会構造を「共感能力」に着目して比較するところからはじまり、オスとメス、大人と子どもが対等に生きているとされるゴリラ社会のこと、子育てという側面からのゴリラ社会と人間社会の比較についてお話しいただきました。
 特にお話の後半、内容はさらに深まっていき、人間社会の進化・発展の中で共感能力がどう影響してきたのか、その進化・発展の中で男性の立ち位置はどう変化してきたのかについてなど、人類の進化から、戦争と平和、そしてアフターコロナの社会像といったところまで、私たちのこれからの生き方を考えさせられるような幅広い話題についてお話しいただきました。
 最後の質疑応答では、「動物園に行ったらゴリラのどんなところに注目したらいいか?」といった素朴な疑問も。そんな素朴な疑問にも山極さんは誠実にお答えいただきました。2時間があっという間に過ぎるような、とても充実したひとときになりました。

 

※本講座とは別の講演会での写真です

参加者の声

  • おもしろかったです。ゴリラ等、類人猿の対外能力とレベルの高さ人間との共生の話はおもしろく印象に残りました。
  • 共助の大切さ、自分も色々な意味でもっと高めたいと思います。
  • 学ぶことが多く、聞きもらしや理解がついていかないところがあった。今後、本を読んで確認、再学習していきたい。ありがとうございました。
  • とてもとても充実した講座でした。会場で聴けないことを残念に思っていましたが、内容の濃さにそんなことふっ飛んでしまいました。