更年期&プレ更年期を乗り切るために

開催日
2016年10月22日(土曜日)
開催場所
三重県生涯学習センター 2階まなびラボ

   

講座の様子

「イライラしやすい、気持ちが不安定になる、体が重くだるい・・」                        多くの女性が悩まされる更年期障害の症状。今回はその「更年期」をテーマに、三重県立看護大学の大平肇子さんをお招きし、講義や呼吸法やマッサージなどセルフケアの体験を行いました。

 更年期の時期を気持ちよく乗り切るためには、どのように過ごしたら良いのか、大平先生の講義内容をご紹介します!

更年期っていつのこと?

 閉経をまたぐおおよそ4555歳の10年間、この期間が女性にとっての更年期です。人生の中での更年期を、1日の時間帯に例えると午後3時くらい、ちょうどお茶の時間。就寝の時間までたっぷりあって、少し休憩のリラックス時間とおっしゃっていました。一般的な更年期のイメージとの違いを感じますね。

  

更年期障害とは

 エストロゲンは、女性の体にとって、とても大切な女性ホルモンです。そのエストロゲンが閉経前後に減少することにより、様々な更年期の症状を引き起こします。これが、更年期障害と言われるものです。            

 人によって症状は様々ですが、例えば、顔がほてる、汗をかきやすい、頭痛等の身体症状や、憂うつになる、くよくよする、など精神的な症状もあります。また、エストロゲンは、骨を作る作用もあることから、減少によって将来の骨粗しょう症などにもつながってしまう可能性もあるのです。そのため、特に更年期前後に、食事や運動など生活習慣の見直しを行うことが、健康管理として大切です。

 エストロゲンの減少は、女性みんなが迎えること。さまざまな心身の不調が現れやすくなりますが、生活を見直すための体からのメッセージなのかもしれません。

更年期をより気持ちよく過ごすために

 自分のペースでできる運動を見つけてみることも、気持ちよく過ごすための方法です。例えば、3分間歩いてみる、家事をしながら簡単エクササイズなど、短時間で気軽にできることを探してみましょう。

 また、自分自身の考え方を少し解放することも、気持ちよく過ごすコツかもしれません。例えば、家族のだれよりも早く起きなければならない、家族の生活時間に自分が合わせることが常識だと考える。友人と旅行をすることなどに引け目を感じる・・などなど。もしも、「絶対そうしなければいけない」と思っているとしたら、その考え方にしんどさを感じているとしたら、その価値観を手放しても良い時期なのかもしれません。家事に子育てに介護に・・と忙しい女性は、家族のことを優先しがちですが、自分も同じように大切にすることです。

 「こうあるべき」という考え方や、他人とって正しいことが、自分やみんなにとって正しいかどうかは分かりません。人の価値観で自分を縮こまらせることはありません。ぜひ自分にとって楽しいことを優先して選択してもいい、という価値観を持って、更年期を気持ちよく乗り切りましょう!

参加者の声

  • 楽しく体と心のことを学べて良かったです。リラックス方法など、これからの生活にも使えそうです。
  • 「べき」思考ではなく「まあいいか思考」の考え方が参考になりました。
  • 更年期でいろいろストレスがあることを気にせず自分らしく生きていくことが大事だと感じた。
  • 楽に生きるために、人の違い・色眼鏡、なるほどなぁと思えました。価値観へのゆるめ、手放しと正しさより楽しさ、いただきました!
  • グループに分かれて、みんなの悩み事を聞いたりして、ストレスも少し解消になったかな。