働きたいママのための再就職応援カフェ

開催日
2015年8月7日(金曜日)
開催場所
三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」

今年度から始まった情報コーナーでのミニセミナー。今回は働きたくても働けない、働くことに迷っている女性が集まり、CRという手法を使って語りあいました。

年代は20代から60代まで、いろんな年代の方の気持ちが聞ける機会となりました。年代だけでなく、それぞれが住んでいるところも、育ってきた環境も、家族構成も違うのに「私もそう思っていた」「私だけだと思っていたけど、違っていた」というお話ばかり。どの話にも共感できるのは同じ女性だからでしょうか。

お互いを尊重する、人の話をさえぎったり助言したりしない、ここで話されたことはここから持ち出さない等のルールを守りながら、子育てや介護など家庭の事情で仕事を辞めてしまったことに対する今の気持ち、再就職へのあせり・不安、家で子育てをすることについての考えや子どもと向き合う日々の感情などが語られました。女性が生き方を選ぶとき、家事か仕事か、どちらかだけという時代ではなくなってきています。そういう時代に子育て・家事・介護等家のことも、仕事も、両方大切にしたい気持ちがありながら、どちらにも集中できない環境や自分の中の葛藤は、個別の問題ではありません。性別にかかわらず、その人がどういう生き方を選んでも、それを認めていく社会を作っていくことが必要だと感じました。

参加者の他にはハローワークのマザーズコーナー就職支援ナビゲーターにも加わっていただき、就職までの具体的なステップ等の情報提供をしてもらいました。また、2名のインターンシップ学生も一緒に参加しました。仕事と家庭で悩む女性の生の声を聞き、自分の生き方について深く考えることができたでしょう。

「託児付でじっくり話ができた」「自分が感じていたことは皆さんも感じていることがわかって自分だけじゃないと孤独感がなくなった」「人の話を聞いて客観的になれた」との感想をいただき、参加者全員が『参加して良かった』と回答してくれました。

CR(コンシャスネスレイジング)【consciousness-raising】グループ討議により意識変革・意識高揚を目指す運動形態。(三省堂 大辞林より)1060年代後半にアメリカで女性たちの活動として広がった。参加者が関心を持ったテーマについて、お互いを尊重しながら少人数のグループで語り合う。自分の気持ちや経験、悩みを言葉にする中で、自分が何に価値を感じ、どう生きたいかを見つめなおす機会となることをめざしている。参加者がお互いの受容や共感を得ながら違う価値観と出会い、自分自身を深く理解し、内面に抱える問題や社会の課題について考える機会を持つことで、それぞれが目指す多様な生き方を可能にする力がつくともいわれている。

参加者の声

  • 再就職への悩みだけでなく、母親としての悩みを相談でき、色々な年代の方のお話を聞くことができとても参考になりました。気持ちも楽になったので再就職と子育てについて前向きに取り組めそうです。
  • 自分自身の気持ちや考え方の整理ができました。さまざまな環境の方とこのように話したり、話を聞いたりする機会はとても新鮮でした。話をするのはとても大事だなあと感じました。
  • 働くことは自分の気持ちだけでなく家族や環境によっても違う。自分がどうしたいか、先を考えて人生を計画することも大事だと思った。