りょうがん所長のつぶやき

とこわか国体に想いをよせて・・・

46年前の秋、私は、緑のブレザー、白いスラックス、ピカピカの白い靴、緑のラインのはいった帽子をかぶって、県営伊勢陸上競技場を行進していた。
高校時代は、ずっと三重国体で優勝しよう!それをスローガンに、毎日、ラグビーボールを追いかけていた。 
焼き付いたグランドのにおい、仲間の汗、キーンと音をたてるほどの厳しいタックル。私の高校時代は、ラグビーのなかで過ごさせてもらっていた。 
あれだけ、練習をし、仲間とつながり、一緒にいたら強いチームになると信じて。

風が冷たくなってきた頃、自分たちは、表彰台にたっていた。 
全国準優勝。

決勝で1トライ差で負けたときの、くやし涙、仲間とこれで別れなければならない悲しさ、スポーツの中で、仲間と感謝と自分を支えてくれている人がいっぱいいることに気がつくことができたこと、大きな自分の人生へのプレゼントになった。 

ラグビーは楕円球・・ どちらに転ぶかわからない、人生のようだ。
そういった人がいた。私にとって、ラグビーボールは、コロコロと幸せの方へ転がっていってくれた。
 
コロナウィルスが猛威をふるっている今、スポーツだけでなく、文化芸術すべてにおいて、リスクを背負いながら、それでも前を見て、しあわせの種をささやかながら拾い集め、明るい明日を信じて、踏ん張り、様々な形で実施されている。

国体が、46年ぶりに三重に帰ってくる・・・
自分のためだけでなく、たくさんの人のしあわせのために、選手だけでなく、関係者、そっとささえてくれている人のもとに帰ってきてくれる・・・
だれもが、主人公・・・
国体をおもうとき、ふっとそのことを想う。

それぞれの人生を、それぞれの物語で、それぞれの主人公を生きている。
どうせ、ひとつの人生、主人公をハッピーエンドでくくれることができれば、そう願う。
さだまさしさんの「主人公」の歌。 
自分の頭の中で今、それがながれている・・
とこわか国体が、だれもが主人公として・・・ 
幸せの日々の中で、ひらかれてほしい。 


    「主人公」  さだまさし

時には 思い出行きの   ガイドブックにまかせ
「あの頃」という名の   駅でおりて「昔通り」を歩く
いつもの喫茶店には まだ、時の名残りが少し
   ~中略~
あなたは教えてくれた  小さな物語でも
自分の人生の中では   誰もが みな主人公
時折 思い出の中で   あなたは 支えてください
私の人生の中では    私が 主人公だと


万謝 三重県生涯学習センター 所長 長島りょうがん 

  

手紙 -親愛なる子どもたちへ-

「しっかりとせい!ちゃんとつかまらんからや!」
つまずいた母に、抱きかかえる前に、私は大声をあげた。
親の介護とは名ばかりで、自分がいやになってしまう。
かけがえのない大切な人なのに・・・
生きていてくれることだけで、ありがたいことなのに・・・


「手紙」という歌。
年老いた親が、自分の子どもへ向けたメッセージ。
元の歌詞はポルトガル語で書かれており、作者不詳(読み人知らず)。
しらないまに涙がこぼれて、ポロリと音をたてておちた。
顔をあげたら母が微笑んでいてくれた・・・
ごめん、ありがとう・・・聞こえない小さい声で、私は言った。



「手紙 -親愛なる子どもたちへ-」
年老いた私が、ある日 今までの私と違っていたとしても
どうかそのままの私のことを理解して欲しい
私が服の上に食べ物をこぼしても、靴ひもを結び忘れても
あなたに色んなことを教えたように、見守って欲しい
あなたと話す時 同じ話を何度も何度も繰り返しても
その結末をどうかさえぎらずに、うなずいて欲しい
あなたにせがまれて、繰り返し読んだ絵本のあたたかな結末は、
いつも同じでも、私の心を平和にしてくれた        
悲しい事ではないんだ・・・ 
消え去ってゆくように見える私の心へと 励ましのまなざしを向けて欲しい
楽しいひと時に 私が思わず下着を濡(ぬ)らしてしまったり
お風呂に入るのをいやがるときには思い出して欲しい
あなたを追い回し 何度も着替えさせたり 様々な理由をつけて
いやがるあなたとお風呂に入った 懐かしい日のことを
悲しい事ではないんだ・・・ 
旅立ちの前の準備をしている私に 祝福の祈りを捧(ささ)げて欲しい
いずれ歯も弱り 飲み込む事さえ出来なくなるかも知れない
足も衰えて、立ち上がる事すら出来なくなったなら
あなたが、か弱い足で立ち上がろうと私に助けを求めたように
よろめく私に、どうかあなたの手を握らせて欲しい
私の姿を見て、悲しんだり 自分が無力だと思わないで欲しい
あなたを抱きしめる力がないのを知るのはつらい事だけど
私を理解して 支えてくれる心だけを持っていて欲しい
きっとそれだけで、それだけで私には勇気がわいてくるのです
あなたの人生の始まりに、私がしっかりと付き添ったように
私の人生の終わりに、少しだけ付き添って欲しい
あなたが生まれてくれたことで、私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変わらぬ愛を持って、笑顔で答えたい
私の子どもたちへ 
愛する子どもたちへ  
ありがとう


  万謝 三重県生涯学習センター 所長 長島りょうがん  

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