©松原豊 「20XX 年。助けて下さい!この国は未来への舵取りができなくなっています!そんな中、急遽【標本員制度】が施行されました」 こんなセリフで始まる「なりかわり標本会議」は、劇作家・演出家の松井周が主宰する「松井周の標本室」から生まれ、テーマについてカードに書かれた役割になりかわって会議をすることで、誰でも自然に演劇ができる&対話を楽しめるカードゲームです。他者への理解を深めたり、新しい自分と出会い、生きづらさを解消するヒントにもなるかもしれません。 2023年にこのカードゲームを一緒に広げる仲間を募集し、18名のメンバーが集まりました。県内各地の教育現場や市役所、企業などさまざまなコミュニティでメンバーがファシリテーターとなり、カードゲーム体験を普及しています。 そしてもうひとつの仕掛けがこのカードゲームの「会議」そのものを筋書きのない状態でリアルに舞台上に立ち上げようという取り組み。松井周構成・メンバー出演の「なりかわり標本会議」舞台版を上演。観客にも役割カードを引いてもらい、カードの役割になりかわりながら会議を傍聴しているかのような新しい演劇スタイルに挑戦しました。 ワークショップファシリテーターの人材養成、新しい演劇作品の創造、社会課題への取り組みと、全国的にも類をみない文化会館の挑戦に今後もご期待ください。 フレンテみえでは県内各地の学校を対象にデートDV防止講演会の講師を派遣しています。フレンテみえ職員が講師を務めるだけでなく、登録講師の方にも講師を務めていただいています。2022年度に本養成講座を実施し、一般社団法人アウェアのデートDV防止プログラムファシリテーターの資格を持つ人財を養成しました。そのうち8名(2024年11月現在)の方がフレンテみえの登録講師として活動しています。 フレンテみえが実施するデートDV防止講演会では、DV・デートDVの背景にある力と支配の関係について、またそのような関係に傾きがちなジェンダー不平等な社会の影響について伝えています。一般社団法人アウェアのプログラムベースを活用することで、登録講師の方にジェンダーの視点を押さえた質の高いプログラムを実施していただいています。誰もが被害者にも加害者にもならないような社会を作るためには、社会に根強く残るジェンダー格差に気づくことが大切です。新たに登録いただいた講師の方々と一緒に暴力のない社会をめざしています。 県立図書館では、すべての県民の皆さんがよりよい図書館サービスを等しく利用できるよう「三重県立図書館改革実行計画 だれにも図書館」を策定し、魅力ある図書館運営に取り組んでおり、その取り組みの1つとして、2024年1月5日から、「三重県立図書館LINE公式アカウント」の提供を開始しました。 このLINEアカウントでは、図書館の情報にアクセスしやすい環境づくりを目指しており、開館時間中に限らずいつでも図書館からのお知らせや開館状況などを確認いただけるほか、本の検索もしていただけます。当館ホームページから友だち登録をすることでどなたでもご利用いただけます。松井周の標本室×三重県文化会館 なりかわり標本会議デートDV防止プログラムファシリテーター養成講座修了生の活躍促進LINE公式アカウントによる利用者サービスの提供開始全体文化会館フレンテみえ【公演記録】「なりかわり標本会議」試演会 2024年2月11日(日) 三重県文化会館小ホール新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う対応男女共同参画棟のトイレを全面洋式化にリニューアル施設貸出のインターネット予約リニューアル地域公共劇場連携事業「りすん」クリエーションツアーフレンテトーク実施過去最高トピックス15令和5年度三重県文化会館三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」三重県立図書館Topics2023
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