学校向け文化体験プログラム
ことばを楽しむ!「楽しい俳句」

開催日
2017年6月21日(水曜日)
開催時間
9時30分から12時15分まで
開催場所
玉城町立有田小学校
講師
三重県俳句協会 橋本輝久さん
参加児童数
5年生28名
プログラムの様子
今日は玉城町立有田小学校5年生の皆さんに俳句のプログラムを届けてきました。
「俳句は日本で生まれた世界で一番短い詩」というお話からプログラムは始まりました。三重県は俳祖とよばれた荒木田守武、俳聖とよばれた松尾芭蕉が生まれた場所。「三重県は俳句の国なんだよ」という言葉に子どもたちは深くうなずいていました。
そして、同じ年頃の子どもたちが作った俳句を紹介し、一部の表現を隠していくつかの言葉を並べ、「どの言葉がいいと思う?」と子どもたちに尋ねると積極的に手を挙げて自分の意見を発表しています。たくさんの俳句の例を前に、どうすればよい俳句が作れるのか作者の気持ちになって考えました。
プログラムの様子
俳句の基本を学んだら、さっそく俳句の創作です。この日はあいにくの大雨のため校庭に出ることはできませんでしたが、窓の外の雨の風景を眺めて考えたり、廊下や下駄箱で考えている子もいました。なかなか浮かんでこない子は講師に相談しながら、全員俳句を作ることができました。
プログラムの様子
そして俳句会です。出来上がった俳句のうち、自分のお気に入りの句を1~2句短冊に書き込みます。そして5~6句ずつ句を貼り出し、自分が一番好きなものに手を挙げ、最も人気のある句が優勝です。ルールは「自分以外の句に手を挙げること」と「他の人の意見ではなく、自分が本当に良いと思ったものに手を挙げること」。子どもたちは真剣に考えながらこれ!という句に手を挙げていました。講師は、あまり票が集まらなかった句にも一つ一つ丁寧にその句の良いところを見つけて解説しながら進めていきます。最後に優勝した句の作者が発表されると周りの子どもたちから大きな拍手が送られました。
プログラムの終わりに子どもたちに感想を聞くと、「悔しい気持ちもあったけどみんなの作った句が良くてすごいと思った」とか、「今日は梅雨だったけど、季節が変わった冬にまたやりたい」などの意見が出ました。俳句がぐっと身近になり、俳句で表現することの面白さを感じたようです。

プログラムの様子
プログラムの様子

☆プログラム内容

  1. 俳句の基本(季語や五・七・五、子どもが作った俳句の鑑賞、クイズなど)
  2. 俳句の創作
  3. 俳句会

文化体験パートナーシップ活動推進事業

参加者の声

  • 外をみたらきれいなあじさいがあったので、梅雨の花と表しました。他の人が作った俳句を聞いているのも楽しかったです。今回は雨(梅雨)のことだったけど、次は他のことをもとに作りたいです。
  • いろいろな俳句のこつを知ったし、いろいろな俳句を見れて、とても楽しかったです。
  • 俳句はね 作るととむずかしい けど楽しい
  • 子どもたちの俳句のよさを1つ1つ見つけてくれ、認めていただいたので、子どもたちの自信や喜びにつながったと思います。(先生)