―三重県文化会館共催―「日本文化」再発見シリーズ
正倉院の響きⅨ
~日本最古の物語「竹取物語」から観る「竹の形而上学と音楽性」~
正倉院ゆかりの文化や音楽のレクチャーと復元楽器の演奏を楽しむ人気シリーズ企画「正倉院の響き」は今年で第9回目を迎えました。
第一部では、音楽プロデューサー野原さんの進行で「竹取物語に観る形而上学」をテーマに時代考証から、日本古来の雅楽三管(竹冠)についての映像を用いたレクチャーと、「なぜ、輝夜姫は竹から生まれたのか」と新解釈で展開されました。
第2部では、「竹の神秘性」をテーマに、古代よりある「竹」の持つ意味についてをお話されました。正倉院復元楽器の笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、竜笛(りゅうてき)を実際に使っての演奏を聴き、笙は天、篳篥は世俗、竜笛は空間を意味しており、壮大な古代の時間軸についての理論展開をされ、雅楽三管とは天と世俗と空間の音楽的形而上学であり、いかに古代日本人の創造性が豊かであったかを話され締めくくられました。
- 笙や竽の演奏を聴けたのが何よりも嬉しい。パイプオルガンのような幅広い音域、荘厳さ、重厚さに魅了されました。
- 日本人であることに感動しました。奥深き竹取物語は、切り口次第でいろいろなことが見えて、素晴らしい。
- 今回聴かせてもらい、何か心洗われるような気がしました。竹取物語の話も知らない事があり楽しかった。
- 今まで、この催しが8回もあったのを知らなかったので、今回聴くことができて幸せです。今回の正倉院展で竽が展示されていて、一層この催しが楽しみになりました。