みえミュージアムセミナー鈴鹿市考古博物館「伊勢の瓦 大和の瓦」裏側も全部見せます!の事業報告

開催日
2016年10月27日(木曜日)
開催場所
三重県生涯学習センター3階 まなびぃ場情報コーナー「みるシル」
開催時間
13時30分から15時00分
講師
吉田 真由美さん(鈴鹿市考古博物館 学芸員)
参加人数
63名
参加費
無料
吉田講師

鈴鹿市考古博物館で開催している特別展「伊勢の瓦 大和の瓦」にあわせて、鈴鹿市考古博物館の担当学芸員の吉田真由美さんに、お話ししていただきました。
まずは、今回の講演のサブタイトルが“裏側も全部見せます!”ということで、展示作業の様子や博物館の所蔵庫の写真などを使いながら、展示ができるまでの工程を丁寧に説明されました。
次に大和と三重で出土した瓦について解説されました。6世紀末の飛鳥寺の造営を機に、地方でも寺院が建てらるようになり、その技術が地方へ拡散した様子が瓦の文様からも推察できるそうです。今回展示されている、桑名の額田廃寺や松阪の天花寺など三重県内で出土した瓦の画像を映しながら、

講座の様子

瓦の模様の系統や、三重県内でも北勢と南勢では違いがあること、出土する瓦のキズの位置で、同じ型を使って製造されたことが分かることなどを説明されました。講座終了後には熱心な受講者の方々が講師に質問される姿もみられました。

参加者の声

  • 今日は朝から考古博物館へ行き、瓦の数々をみて、こちらへ来ました。貴重なお話を聴く機会を与えていただき、ありがとうございました。これからも良質な文化の紹介をよろしくお願い致します。
  • 今まで瓦はぼんやりと見ていたが、本日の講演で実に歴史と多くのデザイン(模様)があることにビックリしました。瓦にもこれらの模様に仏教の気持ちを込めたことが感じられた。
  • 古代の瓦の模様の推移が興味深かった。講師先生の楽しそうな話しぶりが印象に残った。