みえミュージアムセミナー 松浦武四郎記念館「世にも稀なる蝦夷屏風」の事業報告

開催日
2016年10月4日(火曜日)
開催場所
三重県生涯学習センター3階 まなびぃ場情報コーナー「みるシル」
開催時間
13時30分から15時00分
講師
山本 命さん(松浦武四郎記念館 主任学芸員)
参加人数
85名
参加費
無料
講座の様子

松浦武四郎記念館の特別展「世にも稀なる蝦夷屏風」にあわせて、主任学芸員の山本さんに講演していただきました。
まずは、北海道の名付け親として知られている松浦武四郎の生涯について説明があったあと、武四郎の実家に受け継がれてきた、左隻と右隻がそれぞれ高さが179.5センチ、幅が372センチという武四郎関係資料の中でも最大の「屏風」について詳しくお話しいただきました。
屏風には表裏合わせて306点もの書簡や蝦夷地関係の資料が貼ってあり、その中には大久保利通や富岡鉄斎の書簡もあり、政治家や文化人など武四郎の交流が多岐に渡っていることが伺える資料となっているそうです。
屏風は経年劣化などにより破損が激しかったため、2年の歳月をかけて修理が行われました。その際に下貼り文書3288枚の松浦家に関する文書資料も新たに発見されたそうです。

山本講師

屏風には書簡の差出人に関する解説書をつけるなど武四郎の几帳面な性格がわかり、山本さんは、「武四郎は、屏風にすることで資料の散逸を防ぎ、後世まで残すことができると意識していたのではないか。」と締めくくられました。

参加者の声

  • 面白く楽しい時間でした。ワクワクしました。又貴重な物を是非見せて頂きたいと思います。ありがとうございました。
  • 松浦武四郎記念館のことをよく知らなかったが、具体的にわかりやすい解説でとてもよく分かった。記念館にも行きたいと思います。
  • 大変ユーモアもあり楽しいセミナーでした。改めて武四郎さんの偉業に敬意を払いたいです。