フェミニストカウンセリング講座 
「女性相談から見える発達障がい
発達障がいの具体的相談対応について」

開催日
2016年12月2日(金曜日)
開催場所
三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」  2階 セミナー室A

フレンテみえでは、相談事業から見える課題をテーマにした講座を実施しています。近年、女性相談に「夫が発達障がいではないか」などの声が多く寄せられていることから、今回「女性相談から見える発達障がい」をテーマに講座を企画しました。女性支援及び相談事業に関わっている方を対象に募集を行ったところ、定員を大幅に超える申込があり、テーマに対するニーズの高さが伺えました。

講座では、発達障がいの基本的理解に加え、事例を通して相談対応の中でできる工夫を具体的に学びました。

例えば、相談対応の中で「具体的に・簡潔に」、「一度に伝える情報量は少なめにする」など、相談員が留意すべき点についてお話がありました。また、講師からは、相談者の気持ちに寄り添いながら、「症状によって、何に困っているのか」を明確にする視点を相談員が持つことなど、話を聴く姿勢として大切な視点についても語られました。

情報交換会の様子

講座後には、講師を交え相談機関関係者による情報交換会を実施。各相談機関から、具体的に相談対応で困難だった事やそれらへの対応について学び合いました。多数の相談機関が集まり、課題や取組の情報交換を行う機会はあまりありません。そういうこともあり、今回のこの情報交換会では、参加機関同士が日常的に課題となっていることを出し合い、各機関での実施例を紹介するなど、テーマを超えたよい情報交換の場となりました。

近年、相談内容は複雑化しており、より相談機関同士の連携が求められています。今回のセミナーでは多数の相談機関の参加を得ることができ、今後の連携を広げるきっかけとなりました。

本セミナーは、東海地区「男女共同参画をすすめる相談事業」研究会(通称:すすめる研)との共催で第9回すすめる研拡大ネットワークセミナーを兼ねて実施。すすめる研は2008年10月に男女共同参画拠点施設相談員の有志によって発足されました。各施設の相談担当者、相談員が相談事業に関する課題や取組方などについて、定期的に検討会を持っています。本研究会についてのお問い合わせは、三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」までご連絡ください。

参加者の声

  • 発達障がいのことがより理解できた。大変わかり易く、支援のために役立つ講座でした。
  • 現在担当している相談者の、面談内容にヒットしていてどう対応するかのヒントになった。
  • 生まれつきの特徴だということが分かり、困っていることを明らかにして上手に付き合いするということが勉強になりました