三重県総合文化センター ブログ

取材ボランティアレポート「植木等主演映画上映会『本日ただいま誕生』」1月22日

映画タイトル

わが三重県出身の植木等の幻の主演作、それも30数年も行方不明になっていた幻の作品が上映されるというチラシを見てすぐに申し込みをしました。当日、会場へ行き席へ着くと上映前には満席になり、この映画を見たいという人の多さに驚きました。

この映画は、三重県総合博物館の「植木等と昭和の時代展」との連携事業なので上映前に博物館の学芸員と植木さんの付き人だった方の2名から植木等についての話がありました。

テレビがお茶間に置かれるようになった頃にスーダラ節で登場して「無責任シリーズ」や「日本一シリーズ」など30本以上の映画に出演し、昭和と共に生きた植木等の人となりなどを紹介されました。

上映前の解説

映画の内容を紹介しますと、植木等扮する大沢雄平がシベリア抑留中、零下40度を超える極寒の中で凍傷にかかり麻酔薬のない中で両足切断の手術を受け、その後帰国するときに満州の荒野へ置き去りにされるも運良く現地の人に助けられ帰国を果たします。

義足を作ってもらいますが、両足のないことで数々の苦難に遭います。ある時、偶然にも満州の荒野へ大沢を置き去りにした横田と坂本に会いますが、詫びる二人を結局許します。その二人と共に会社を設立して商売を始めますが、一時は景気が良かったものの落ち目となり、最後は横田に会社の資金をすべて持ち逃げされてしまい、潰れてしまいます。

その後、空襲でひとりぼっちになり水商売をしている高子と同居し、養ってもらいますがどん底の生活の中、高子が出て行ってしまいます。

会場の様子

ひとりになった大沢は放浪の果てに頭を剃って托鉢行脚をし、様々な人たちと出会う中で両足のない事を恨んでいた自分を見つめ直します。自分には最初から足がなかったのだという悟りを得、本日生まれ変わって新しい自分が誕生したのだという境地に達し、その後僧侶として生きる大沢の半生を描いたものでした。

喜劇俳優としてのイメージが強い植木等の渾身の演技を見て物語に引き込まれ、彼の別の顔を見た思いがして感動しました。

また、この映画を見て「生命」というものを考えなおす機会を与えていただいたことに、感謝します。

(取材ボランティア:葛山 則子)

取材したイベント

植木等主演映画上映会「本日ただいま誕生」

日時 2017年1月22日(日曜日)13時15分開演
会場 三重県男女共同参画センター1階 多目的ホール

最近のブログ

カレンダー

<<2017年03月>>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

カテゴリ

アーカイブ

このページの先頭へ

メニュー