現状

公益財団法人三重県文化振興事業団は、平成4年の設立以来、三重県の文化振興をミッションとして、三重県立図書館、三重県総合博物館、三重県立美術館をはじめ、県内外の多様な主体と連携・協働しながら活動に邁進してまいりました。

平成6年から28年間にわたり三重県総合文化センター指定管理者(受託管理期間を含む)として、「文化」のあるべき姿を基本にすえ、社会情勢や利用者のニーズ等も踏まえ、不易流行を旨として積みあげてきた実績は、みなさまから高い評価をいただくとともに、これらの経験をとおして培ってきたブランドや専門性・ノウハウは、私たちのかけがえのない有形無形の財産となっています。

しかしながら、令和2年1月末より新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受け、主催事業の中止や延期、貸館のキャンセルが相次ぐなど総合文化センターが開館以来、初めての困難な状況となりました。令和5年5月8日以降は、新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置づけが5類相当になったことにより、イベント開催制限もなくなり回復傾向にありますが、コロナ前にはほど遠い状況にあります。

今後も新たな発想と持続的な改善活動を通して、県民の皆様が心の豊かさと安らぎを感じ、知的な刺激を受けられるよう、文化にふれる機会や方策を考案し、提供してまいります。

また、平成30年度からの総合博物館・県立美術館の一部指定管理者としての経験を活かし、両館との交流・連携を一層深めることにより「文化交流ゾーン」としての相乗効果を高め、よりよい「みえの文化」を創造していきます。

私たちは、文化交流ゾーンを構成する三重県総合文化センター、三重県立図書館、三重県総合博物館、三重県立美術館の設置目的の実現に貢献するため、三重県総合計画「みえ元気プラン」並びに「新しいみえの文化振興方針」をはじめとした県施策などに沿って、県民が文化活動に参加・参画できる環境づくりを進め、県民の誰もが文化芸術を通じて幸福を実感できるよう、次項の6点を総合的な基本方針として文化振興を図ってまいります。

経過

  • 平成14年度に県で発足した、さんプロジェクトグループ(当時)との協働により、センターの在り方、理想的な運営方法、他館教育施設との連携等について、検討しました。
  • 平成16年10月1日以降、三重県総合文化センターの管理運営に指定管理者制度が導入され、当事業団が平成19年3月31日までの2カ年半の指定管理者に指定されました。
  • 平成18年12月には当事業団が2期目となる平成19年4月1日から平成22年3月31日までの3年間の指定管理者に指定されました。
  • 平成21年12月には当事業団が3期目となる平成22年4月1日から平成27年3月31日までの5年間の指定管理者に指定されました。
  • 指定管理者制度開始後、施設貸出サービス、来館者サービスを中心にルール・サービス改善を図り、貸出施設の利用率は平成16年度から21年度と6年度続けて過去最高値を更新しました。
  • 平成23年7月1日から当事業団は公益財団法人として新たなスタートを切りました。
  • 平成26年度12月には当事業団が4期目となる平成27年4月1日から平成32年3月31日までの5年間の指定管理者に指定されました。
  • 平成26年12月に平成26年度地域創造大賞(総務大臣賞)を受賞しました。
  • 平成29年12月には当事業団が三重県総合博物館、三重県立美術館、三重県立図書館の一部指定管理者として、平成30年4月1日から平成32年3月31日までの2年間の指定管理者に指定されました。
  • 令和元年12月には当事業団が、「文化交流ゾーンを構成する県立文化施設(三重県総合文化センター、三重県総合博物館、三重県立美術館)」の指定管理者(三重県総合博物館、三重県立美術館、三重県立図書館は一部指定管理者)として、令和2年4月1日から令和7年3月31日までの5年間の指定管理者に指定されました。(5期目)