理事長挨拶

公益財団法人三重県文化振興事業団は、設立以来、三重県の文化振興をミッションとして、県内外の多様な主体と連携・協働しながら活動に邁進してまいりました。

 平成6年から長年にわたり三重県総合文化センターの指定管理者(受託管理期間を含む)として、「文化」のあるべき姿を基本に据え、社会情勢や利用者のニーズ等も踏まえて、「不易流行」を旨として培ってきた専門性やノウハウは、私たちのかけがえのない財産であります。

令和6年10月に、三重県総合文化センターは開館から30年を迎えます。
今年度も開館30周年の記念事業をはじめとする多彩な催しをご用意し、これまでの感謝の気持ちを込めて皆様をお迎えいたします。 

人々の生活や社会経済活動がコロナ禍前の状況を取り戻す中、この30周年を機会として、三重県総合文化センターに多くの人々が集い、交流し、感動を共有していただくことを大いに期待しております。

私たちは、県内における最大の文化集客施設として、これまで培ってきた財産とコロナ禍での経験を最大限活かして、安全・安心を確保しながら、個々の利用者の期待に沿ったクオリティの高いサービスを提供するとともに、誰もが等しく文化を享受できる環境づくりと、新しい価値の創造にチャレンジしていかなければならないと考えております。

また、文化と知的探求の拠点施設として、今後も県民の皆様に「学び・体験・交流」の場を提供できるよう、持続的な改善活動に取り組んでまいります。 

さらに、近隣の三重県総合博物館や三重県立美術館との交流・連携を一層深め、誰もが利用しやすい魅力ある施設づくりを進めることにより、「文化交流ゾーン」としての相乗効果を高め、より良い「みえの文化」を創造していきたいと考えております。

私たちは、三重県総合計画「強じんな美し国ビジョンみえ」「みえ元気プラン」をはじめとした県施策等を念頭に置きながら、昨年度制定された「三重県文化振興条例」の理念を踏まえて、「三重県文化振興計画」の基本目標である「文化の力で心豊かに活力ある三重を実現」に貢献してまいります。

令和6年4月
公益財団法人 三重県文化振興事業団
理事長  伊藤 歳恭